貧血を解消する:あるある健康大百科「サプリメント・健康食品編」

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貧血を解消する

ビオチン

 ビオチンは炭水化物や脂肪、たんぱく質の分解や合成にかかわる成分で、ビタミンB群の一種。以前はビタミンHと呼ばれた。レバーや卵黄、大豆、マッシュルーム、バナナ、ビール酵母などにたくさん含まれている。不足することはめったにないが、卵の白身を生で大量に食べると、白身に入っているアビジンというたんぱく質がビオチンにくっつき、体に吸収されにくくなる。

 欠乏すると皮膚炎や結膜炎、貧血などが起こる。1日当たりの摂取目安量にビオチンが10~500μg含まれている食品には「保険機能食品」(栄養機能食品)の表示が認められている。成人(18歳以上)1人当たりの食事摂取基準(2005年版)の1日目安量は、男女ともに45μg。妊婦は2μg、授乳婦は4μgの付加が必要。上限量は特に定められていない。
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ビタミンE

 ビタミンEは強い抗酸化作用を持つビタミン。油に溶けやすく、体内の油(細胞膜など)の中に溶け込んでその酸化を防ぐ。この作用により動脈硬化を抑え、心臓病や脳卒中を予防すると考えられているが、体質(ハプトグロビンというたんぱく質のタイプ)によっては効果が出にくいこともある。食品ではアーモンドやクルミなどのナッツ類や胚芽油、卵黄、レタスなどの葉物野菜にビタミンEが多く含まれている。天然にはトコフェロールとトコトリエノールという2種類がある。

 ビタミンEが不足すると貧血を起こしたり、運動機能や神経機能に障害が出ることも。ビタミンCには酸化されて効力を失ったビタミンEをもとの形に戻すリサイクル作用があるので、一緒にとったほうがよい。1日当たりの摂取目安量にビタミンEが3~150mg含まれている食品には「保健機能食品」(栄養機能食品)の表示が認められている。成人(18歳以上)1人当たりの食事摂取基準(2005年版)ではビタミンEはαトコフェロール当量のみで換算されている。ビタミンEの1日目安量は男性18~29歳と50~69歳が9mg、30~49歳8mg、70歳以上が7mg。授乳婦は3mgの付加が必要。上限量は男性18~69歳が800mg、70歳以上が700mg。女性が18~29歳と70歳以上が600mg、30~69歳が700mg。
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タウリン

 タウリンは魚肉や貝類に多く含まれているアミノ酸。イオウを含むアミノ酸である含硫アミノ酸の一つ。人体では筋肉や脾臓(ひぞう)、脳、骨髄などに多く存在する。タウリンは心筋の代謝を改善したり、肝細胞の賦活と胆汁酸分泌促進の両面から肝機能を改善する医薬品として利用されている。医薬品としての用量は1日1g×3回。このほかコレステロール貧血、肥満に対する効果も注目されている。
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クロロフィル

 クロロフィルは野菜や海藻など、光合成を行う生物にある緑色の色素。葉緑素ともいう。抗炎症作用や抗酸化作用がある。伝統的には、口臭の予防や便秘の改善、あるいは赤血球の色素と構造が似ていることから貧血の治療に使われてきたが、効果のほどは不明。野菜などをあまり食べない人では不足するが、クロロフィルの不足や欠乏で起こる病気は知られていない。
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ハトムギ

 ハトムギ。アジア原産のイネ科植物で、国内でも栽培されている。ハトムギの実をお茶や粥にして食用・薬用にする。ハトムギはたんぱく質やビタミンB1、カルシウム、鉄を豊富に含み、食欲増進や利尿に良いとされる。殻をむいたハトムギの実はヨクイニンと呼び、漢方薬の原料にする。
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ビタミンB6

 ビタミンB6はたんぱく質や炭水化物を分解してエネルギーを取り出したり、神経伝達物質のギャバや赤血球の色素成分(ヘム)、核酸などを合成するのに欠かせないビタミン。同じ作用(B6活性)を持つ複数の化合物があり、これまでにピリドキシンなど少なくとも7種類が特定されている。食品ではマグロや鶏肉、牛のレバー、ニンニク、ピスタチオ(木の実の一種)などにビタミンB6は多く含まれている。ビタミンB6は体内で活性型に変わり、たんぱく質や炭水化物を代謝する酵素の補酵素として働く。

 ビタミンB6が不足すると湿疹や口角炎、貧血、ふけ症(脂漏性皮膚炎)などを起こしやすくなる。また、ビタミンB12や葉酸と共同で、アミノ酸のメチオニンを、ホモシステインを経てシステインに変える代謝を補助している。ビタミンB6が不足すると、代謝反応がホモシステインで止まってしまう。血中のホモシステインが多くなると、動脈硬化が進みやすいので、予防のためにビタミンB6、葉酸と併せてとるとよいでしょう。1日当たりの摂取目安量にビタミンB6が0.5~10mg含まれている食品には「保健機能食品」(栄養機能食品)の表示が認められている。
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ビタミンB12

 ビタミンB12は炭水化物や脂肪を分解したり、遺伝子の素材になる核酸を合成するために必要なビタミン。ビタミンB12は食品では肉類や卵黄、レバーに多い。ビタミン12には活性型と不活性型があり、活性型ビタミンB12は動物性食品にしか含まれていないとされてきたが、最近、ノリやクロレラに活性型のビタミンB12が含まれることがわかった。

 ビタミン12が不足すると細胞分裂に支障が出て、赤血球が足らなくなって貧血になる。また、血中にホモシステインという物質が増え、動脈硬化が進む恐れがあるので、ホモシステインを減らすビタミンB6、葉酸と一緒にとるとよい。1日当たりの摂取目安量にビタミンB12が0.8~60μg含まれている食品には「保健機能食品」(栄養機能食品)の表示が認められている。
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 鉄は体中に酸素を運搬する赤血球を構成するミネラル。鉄の7割が赤血球にあり、3割が肝臓などに蓄えられている。鉄が不足すると赤血球が小さくなり、「鉄欠乏性貧血」に。月経のある女性や妊婦に鉄欠乏性貧血が多い。とはいえ鉄は体内で再利用されるので、外部から取る量はわずかでよい。一般に肉、魚、内臓といった動物性の「ヘム鉄」のほうが植物性の「非ヘム鉄」より吸収率が高い。食品では、レバー、肉や魚の赤身、ヒジキ、キクラゲ、がんもどき、菜の花などに鉄は多い。

 鉄は酸化の引き金にもなるので、サプリメントで取りすぎると、心疾患などのリスクが高くなるといわれる。男性や閉経後の女性は、マルチタイプのミネラル・サプリメントを選ぶとき、鉄が入っていないものを選ぶほうがよい。1日当たりの摂取目安量に鉄が4~10mg含まれている食品には「保健機能食品」(栄養機能食品)の表示が認められている。
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ヒスチジン

 L体はたんぱく質を構成するアミノ酸の一つ。体内で合成できるものの、合成速度が遅いので必須アミノ酸に分類されるようになってきた。特に幼児では成長に必須。交感神経を刺激するヒスタミンの原料になる。虚血性脳障害の予防や透析による貧血の治療効果などが報告されている。最近は摂食を抑制する作用が報告され、ヒトで検証が進んでいる。
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プルーン

 プルーンはスモモの一種を、種入りのまま発酵させずに乾燥させたもの。プルーンは鉄分などの各種ミネラルやビタミン、食物線維が豊富で、鉄分補給や便秘対策にいいと女性を中心に人気がある。一般に植物性食品に含まれる鉄分(非ヘム鉄)は食べてもなかなか体内に吸収されにくいが、プルーンには鉄分の吸収を助けるビタミンCが豊富に含まれているので、鉄分の吸収率が高い。
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ヘム鉄

 ヘム鉄は赤血球のヘモグロビンに入っている鉄のこと。レバーなど動物性食品に含まれている。一方、野菜など植物性食品に含まれているのは非ヘム鉄と呼ぶ。吸収率はヘム鉄が20%、非ヘム鉄が5%と、ヘム鉄が高い。
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