動脈硬化・心筋梗塞を予防する:あるある健康大百科「サプリメント・健康食品編」

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動脈硬化・心筋梗塞を予防する

αリノレン酸

 αリノレン酸はオメガ3系と呼ばれる、健康にいい油の成分の一つ。体内に入ると、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)に変化し、血液をサラサラにして動脈硬化を防ぎ、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を緩和するといった、多くの効用があるとみられている。シソ油(エゴマ油)や亜麻仁油(あまにゆ)に多く含まれている。加熱したり、空気にさらしていると酸化しやすいので、早めに使い切るのがいい。
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エイコサペンタエン酸(EPA)

 エイコサペンタエン酸は、魚油に含まれる成分で、健康にいいオメガ3系の多価不飽和脂肪酸の一つ。EPAと略記される。血液をサラサラにして動脈硬化などを防ぎ、アドピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状を改善するなど、ドコサヘキサエン酸(DHA)と同じく、幅広い効用があるとみられている。エイコサペンタエン酸は青魚に多く含まれる。一部は体内でDHAに変換される。エイコサペンタエン酸EPAを安定化したEPAエチルは日本では医薬品として利用され、血小板の凝集抑制、血清脂質の低下、動脈の伸展性保持の作用が確認されている。イコサペンタエン酸(IPA)と呼ぶこともある。
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クランベリー

 学名Vaccinium macrocarponなど。クランベリーはツツジ科ツルコケモモ属の果樹。果実は直径1cmほどの大きさで、深紅色をしている。クランベリーには尿路感染症の改善効果があり、医療の現場でも利用されている。抗酸化力が強く、動脈硬化を防ぐ。クランベリーは歯周病を予防する効果や胃のピロリ菌を減らす効果も注目されている。

モズク

 モズクは褐藻類に分類される海藻。沖縄などで養殖されている。表面を覆うヌルヌル成分は、フコイダンと呼ばれる硫酸化多糖類で、健康機能が高いことが知られている。血中の中性脂肪を減らすなど動脈硬化の予防につながる作用やアレルギー抑制作用、胃潰瘍の原因になるピロリ菌を減らす作用などが、ヒトで確認されたとの報告がある。
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ビタミンE

 ビタミンEは強い抗酸化作用を持つビタミン。油に溶けやすく、体内の油(細胞膜など)の中に溶け込んでその酸化を防ぐ。この作用により動脈硬化を抑え、心臓病や脳卒中を予防すると考えられているが、体質(ハプトグロビンというたんぱく質のタイプ)によっては効果が出にくいこともある。食品ではアーモンドやクルミなどのナッツ類や胚芽油、卵黄、レタスなどの葉物野菜にビタミンEが多く含まれている。天然にはトコフェロールとトコトリエノールという2種類がある。

 ビタミンEが不足すると貧血を起こしたり、運動機能や神経機能に障害が出ることも。ビタミンCには酸化されて効力を失ったビタミンEをもとの形に戻すリサイクル作用があるので、一緒にとったほうがよい。1日当たりの摂取目安量にビタミンEが3~150mg含まれている食品には「保健機能食品」(栄養機能食品)の表示が認められている。成人(18歳以上)1人当たりの食事摂取基準(2005年版)ではビタミンEはαトコフェロール当量のみで換算されている。ビタミンEの1日目安量は男性18~29歳と50~69歳が9mg、30~49歳8mg、70歳以上が7mg。授乳婦は3mgの付加が必要。上限量は男性18~69歳が800mg、70歳以上が700mg。女性が18~29歳と70歳以上が600mg、30~69歳が700mg。
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アスタキサンチン

 アスタキサンチンはサケの切り身やイクラに含まれる赤色の色素。抗酸化力が極めて強く、アスタキサンチンの抗酸化力は、代表的な抗酸化ビタミンであるビタミンEの約550~1000倍に相当するといわれる。ヘマトコッカス藻と呼ばれる藻類を大量に培養することで、アスタキサンチンの大量生産が可能になり、アスタキサンチンを配合したサプリメントやドリンク、化粧品など商品化が広がっている。アスタキサンチンには抗炎症、動脈硬化抑制、ストレス抑制、糖尿病予防、発ガン抑制、目・脳・肝臓・筋肉・精子・皮膚の機能を高める、免疫を賦活するなどの効果が見出されている。
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コーヒー

 豆を焙煎してお湯で抽出した飲料がコーヒーとして広く飲用されている。中枢興奮、覚醒、利尿作用を持つカフェインや、抗酸化力が強いポリフェノール成分を含む。肝硬変による脂肪や直腸がんのリスクの軽減や、動脈硬化の予防などの効果が知られている。ドイツでは医薬品としても利用されている。急性の下痢や口腔粘膜の軽度炎症に対する効果が確認されている。このうちポリフェノールの一つであるクロルゲン酸は焙煎によって含有量が減少する。
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レシチン

 レシチンは脳や神経組織の細胞膜に含まれるリン脂質のうち、30~50%を占める成分。食品では大豆や卵黄、食肉などに含まれている。厳密にはホスファチジルコリン(PC)のことだが、サプリメントなどで「レシチン」と表記されている場合は、PCを10~20%含むリン脂質混合物を指すことが多い。体内で神経伝達物質のアセチルコリンの原料になる。高ホモシステイン血症や肝硬変などを改善するとの報告があり、アルツハイマー病や肝炎、高コレステロール血症の改善作用が期待されている。
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カカオマスポリフェノール

 カカオマスポリフェノールはココアやチョコレートの原料となるカカオ豆に含まれるポリフェノール成分。抗酸化力が強く、悪玉コレステロール(LDL)の酸化を抑制して動脈硬化の進展を抑えるほか、ガン予防、ストレス緩和、アレルギー抑制などの効果が報告されている。
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リスベラトロール

 リスベラトロールはブドウの果皮や種子に含まれるポリフェノールの一種。イタドリは強力な抗酸化力を持つサプリメント、リスベラトロールの原料。強力な抗酸化力を持ち、ガンや生活習慣病の予防にいいと米国で注目の成分。動物性脂肪の多い食事をしているのに心臓病の死亡率が低いフランスの状況を指す「フレンチ・パラドックス」の秘密は、このリスベラトロールにあるのではないかという説もある。

 同じくブドウの皮や種に含まれる抗酸化物質、オリゴメリックプロアントシアニジン(OPC)と協力しあって作用していると考えられている。日本の山に自生するイタドリにも豊富に含まれていて、サプリメントはこれを原料に作られる。レスベラトロールとも呼ぶ。
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テアフラビン

 紅茶の色のもととなるポリフェノールの主成分。緑茶のポロフェノール成分であるカテキンが二つ、結合してできた物質である。紅茶のポリフェノールはほかにテアルビジンなども含む。紅茶の葉は、緑茶のもとになる葉を自然に発酵させたもの。この発酵の間に、葉自身が持っている酵素の働きで、カテキンからテアフラビンができる。カテキンと同じように抗酸化力が強く、動脈硬化など生活習慣病の予防やシミなど老化の抑制に効果が確認されている。抗菌・抗ウィルス作用も確認されている。
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βカロチン

 βカロチンはニンジンやブロッコリーなど緑黄色野菜にたくさん含まれている色素。①体内でビタミンAに変化する(プロビタミンAとしての作用)、②活性酸素を除去する(抗酸化作用)、の二つの機能がある。②の結果として動脈硬化を防ぎ、心臓病を予防すると考えられている。βカロチンは熱に強く、油に溶けやすいので、野菜を油で調理すると吸収率が高まる。

 サプリメントは含有量をIUという単位で表示することもあるが、同じIUと書いてあっても米国式と日本式では異なり、米国式は15mg=2万5000IU、日本式は15mg=8333IU。米国式の含有量を3で割れば日本式の含有量に換算できる。βカロチン単独のものより、αカロチンやリコピンなど、ほかのカロチノイドも一緒に入ったもののほうが効果が高いようである。βカロチンをとりすぎると手のひらが黄色くなるが、摂取をやめればすぐ戻る。1日当たりの摂取目安量にβカロチンが1080~3600μg(1.08~3.6mg)含まれている食品には「保健機能食品」(栄養機能食品)の表示が認めらている。βカロテンともいう
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オメガ3

 オメガ3は健康にいい油として注目されている脂肪酸成分のグループの一つ。魚油に多く含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)、亜麻仁油(あまにゆ)やシソ油などの植物油に多く含まれるαリノレン酸が、オメガ3に分類される。

 オメガ3は低温でもサラサラの性質を持つため、血液の流れをよくして動脈硬化などを防ぐ、脳細胞の膜を軟らかくして記憶力を高める、中性脂肪を減らす、高血圧を下げる、アレルギーを抑制するなど幅広い効用が見つかっている。日本人のオメガ3食事摂取基準(2005年版)では、成人男性(30~49歳)の1日の目標量が2.6g以上、成人女性(30~49歳)は1日の目標量2.2g以上。
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ホップ

 ホップ。アサ科に属する蔓(つる)性の多年草。ホップはビールの原料として有名だが、古くから薬草として用いられてきたハーブでもある。ホップの原産地はコーカサス地方といわれ、12世紀ごろから雌花の集まりの毯果(きゅうか:花のかたまり)がビールの醸造に利用されるようになった。ホップはビール独特の苦みや香りのもととなる原料である。

 中世ヨーロッパでまとめられたハーブ辞典には鎮静作用や育毛作用などの薬効に関する記述があるほか、北アメリカ先住民族では薬草として伝統的に茶やシップ薬などが利用されてきた。ドイツでは医薬品扱い。ホップにはイライラ、不安、不眠に対する効果が確認されている。細菌、糖尿病改善や血中脂質の代謝改善、高血圧の改善、肥満抑制、動脈硬化予防など生活習慣病の対策に役立つ作用を解明する研究が進んでいる。
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オレイン酸

 オレイン酸は熱に強く酸化されにくい健康に良い油の成分(脂肪酸)。オレイン酸はヒトの体の中にある脂肪酸のうち最も多くを占める。食品では、品種改良したヒマワリの油やオリーブ油などの植物油、アーモンドなどのナッツ類に多く含まれる。オレイン酸は血中のコレステロールのうち、悪玉コレステロール(LDL)を減らすので、動脈硬化の予防に役立つ。
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納豆

 納豆。大豆を煮た後、納豆菌で発酵させた食品。食物繊維も含む大豆まるごとの健康効果に、納豆菌の効果が加わった健康食品。大豆たんぱく質は肉に劣らずアミノ酸のバランスがよく、心臓病を予防する効果が米国で認められている。大豆たんぱく質に含まれるイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに似た作用を持ち、エストロゲンの不足で生じがちなほてりや骨のぜい弱化の緩和に役立つ。

 納豆菌が発酵で作り出すビタミンK2は骨を強化する成分で、ねばねば成分(ポリグルタミン酸)は、カルシウムの吸収を促進する(日本ではトクホ=特定保健用食品として認められている)。同じく納豆菌が作るナットウキナーゼという酵素は血栓を溶かす作用があり、血液サラサラを保つのに有効。放射能除去物質として発見されたピコリン酸は抗菌作用が強い。動脈硬化の予防に有効なポリアミンは、もともと大豆に含まれる物質だが、納豆菌の発酵によって量が増える。さらには、納豆菌そのものが腸の善玉菌を増やして悪玉菌が作る腐敗産物を減らすプロバイオティクス効果を持っている。1日1パックでこれらの健康を享受できる。
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クロム

 クロムは糖や脂質の代謝に欠かせないミネラル。クロムは特に、血糖値をコントロールするインスリンの働きを正常に保つのに必要。クロムが不足すると糖尿病や動脈硬化を引き起こす。クロム不足の糖尿病患者に投与し、治療効果が上がった例も報告されている。食品では、アナゴやヒジキ、ホタテ貝、ナッツ、そして玄米などの末精製の殻類にもクロムは多い。サプリメントの場合、米国ではキレートしたピコリン酸クロムが主流。日本では、クロムがたっぷりの培養液で育てた酵母、クロム酵母の形で含まれる。
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アカミミズ

 アカミミズとは欧米にいる体長3~4cmのミミズで、学名をルンブルクスルベルスという。1980年代に、日本の研究者がこのミミズkら血栓を溶かす酵素のルンブルキナーゼを発見した。
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ギンコライド

 ギンコライドは血流を改善する効果がある、イチョウ葉エキスに特有の成分。血小板の凝集や血栓の生成を阻害する作用がある。
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ナットウキナーゼ

 ナットウキナーゼは納豆菌が作り出すたんぱく質分解酵素の一つ。ナットウキナーゼは血栓を溶かす働きがあり、血液をサラサラにする効果がヒトで確認されている。ナットウキナーゼを経口摂取すると、部分的に分解したものが血液中に入り、血栓の溶解を抑制するたんぱく質(PAI-1)を分解して、血栓の溶解活性を保つというメカニズムも想定されている。
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ビタミンB6

 ビタミンB6はたんぱく質や炭水化物を分解してエネルギーを取り出したり、神経伝達物質のギャバや赤血球の色素成分(ヘム)、核酸などを合成するのに欠かせないビタミン。同じ作用(B6活性)を持つ複数の化合物があり、これまでにピリドキシンなど少なくとも7種類が特定されている。食品ではマグロや鶏肉、牛のレバー、ニンニク、ピスタチオ(木の実の一種)などにビタミンB6は多く含まれている。

 ビタミンB6は体内で活性型に変わり、たんぱく質や炭水化物を代謝する酵素の補酵素として働く。ビタミンB6が不足すると湿疹や口角炎、貧血、ふけ症(脂漏性皮膚炎)などを起こしやすくなる。また、ビタミンB12や葉酸と共同で、アミノ酸のメチオニンを、ホモシステインを経てシステインに変える代謝を補助している。ビタミンB6が不足すると、代謝反応がホモシステインで止まってしまう。血中のホモシステインが多くなると、動脈硬化が進みやすいので、予防のためにビタミンB6、葉酸と併せてとるとよいでしょう。1日当たりの摂取目安量にビタミンB6が0.5~10mg含まれている食品には「保健機能食品」(栄養機能食品)の表示が認められている。
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ビタミンB12

 ビタミンB12は炭水化物や脂肪を分解したり、遺伝子の素材になる核酸を合成するために必要なビタミン。ビタミンB12は食品では肉類や卵黄、レバーに多い。ビタミン12には活性型と不活性型があり、活性型ビタミンB12は動物性食品にしか含まれていないとされてきたが、最近、ノリやクロレラに活性型のビタミンB12が含まれることがわかった。

 ビタミン12が不足すると細胞分裂に支障が出て、赤血球が足らなくなって貧血になる。また、血中にホモシステインという物質が増え、動脈硬化が進む恐れがあるので、ホモシステインを減らすビタミンB6、葉酸と一緒にとるとよい。1日当たりの摂取目安量にビタミンB12が0.8~60μg含まれている食品には「保健機能食品」(栄養機能食品)の表示が認められている
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葉酸

 葉酸はたんぱく質の代謝や、遺伝子のもととなる核酸(DNA)の合成などに欠かせない成分。葉酸という名前の通り、ホウレンソウなど葉物野菜にたくさん含まれている。葉酸はビタミンB群のひとつで、昔はビタミンMと呼んだ。葉酸はビタミンB12の血液を作る作用を補助しており、不足すると貧血を起こしやすくなる。さらに、血中にホモシステインという物質が増え、動脈硬化が進む恐れがあるので、ホモシステインを減らすビタミンB6、B12と一緒にとると良い。

 また、妊娠早期に葉酸が不足すると二分脊椎(にぶんせきつい)症など先天性の病気を持った子供が生まれるリスクが高まる。そのため厚生労働省は、妊婦や妊娠を予定している女性に対し、サプリメントで1日0.4g(400μg)の葉酸を摂取するよう勧めている。1日当たりの摂取目安量に葉酸が70~200μg含まれている食品には「保健機能食品」(栄養機能食品)の表示が認められている。
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ルンブルキナーゼ

 ルンブルキナーゼとはルンブルクスルベルス(和名アカミミズ)から発見された、血栓を溶かす作用を持つ酵素。日本ではサプリメントとして入手できる。
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