心筋梗塞の予防と改善:あるある健康大百科「生活習慣病編」

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心筋梗塞の予防と改善

心筋梗塞について

 今や心臓病はがんに次いで日本人の死亡原因の第2位になっています。その中でも代表的な疾患が狭心症、心筋梗塞といった虚血性心疾患と呼ばれる病気です。狭心症の場合には、しばらく安静にしていると、やがて苦しさが消えて元通りに回復しますが、心筋梗塞の場合は違います。発作は狭心症の場合より強く、体験者はしばしば死を予感します。昔は死亡率30%と言われましたが、実際に1回の発作で、適切な治療をしても20人に1人は死亡してしまう病気です。
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心筋梗塞を引き起こしやすい人

 心筋梗塞を引き起こす最も多いパターンは、危険因子がある中で、ある引き金となる因子がきっかけで発病するケースです。危険因子としては、喫煙、糖尿病、高脂血症、肥満、運動不足 引き金となる因子としては、過度の疲労、睡眠不足、激務、ストレスなどがあります。

 特に、過労で寝不足、食生活が不規則で飲酒の機会が多く、ストレスをため込みがち、そんな働き盛りの中年男性は注意が必要です。

 また、人の行動パターンには「A型」と「B型」があります。「絶えず動いていないと落ち着かない」「イライラしやすい」A型の人は肉体的、精神的なストレスをためやすく、のんびり屋で落ち着いたB型の人に比べ、圧倒的に狭心症や心筋梗塞になりやすいといわれています。
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心筋梗塞の症状について

 なんお前触れもなく突然発病することもありますが、半数は数日あるいは数週間前から、発病の前兆としての狭心症の発作を経験しています。発作が起こると、胸の中央に握りつぶされるような、焼け火鉢を突っ込まれたような痛み、圧迫感が生じ、数十分から数時間にわたって持続します。

 痛みの場所の多くは胸の中央ですが、左寄りで心臓の鼓動を感じる部分や、左胸、左肩、背中、くび、左腕、みずおちなどに感じる場合もあります。心臓の鼓動や呼吸に関係なく、しだいに顔色が悪くなり、手足が冷たく、吐き気や冷や汗を伴い、便意を催すこともよくあります。
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心筋梗塞の原因

 心筋梗塞の原因は、大部分が冠動脈の硬化や血栓による狭さく、閉塞で、そのために血流がなくなり、壊死(えし)が起こります。心臓弁膜症や心房細動のある人では心臓の弁などにできた血液のかたまり(血栓)がはがれて流れていき、冠動脈に詰まって心筋梗塞を起こす場合があり、また全く原因のわからない場合もあります。

 発病しやすいのは、精神的緊張が高い時、運動中、天候の急変や暴飲暴食の後、酔い覚めぎわに入浴した時、体重が急に増えたり減ったりしたときなどです。
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心筋梗塞の応急手当てについて

 患者の最も楽な体位で寝かせ、絶対安静を保ちます。10分以上痛みが持続し、亜硝酸剤が効かない場合は、直ちに医師の診察を受けなければなりません。痛みのために呼吸が不規則になりがちですが、できるだけ深くゆっくりした呼吸をするよう努力します。

 吐き気があるからといって無理に吐かせたり、便意のためにいきんで排便させたりすることは危険です。医師が1時間以内に来られない場合には、胸痛や発汗が続いていれば、ぬるま湯を一口飲ませ、吐かないようなら睡眠剤か鎮痛剤を服用させます。息苦しさがひどい場合には、適当な背もたれで支えながら楽な座位をとらせます。
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心筋梗塞の治療

 発病後1~2週間は最も不安定な時期で、状態が急に変化することが多いので、専門医の監視下におかなければなりません。なるべく早く専門病院に運ぶことが肝要です。

 発病当初は安静を保ち、酸素吸入と絶食をして、点滴注射を行います。適正な脈拍を維持するためには、各種の薬剤とともに電機ショックやペースメーカーなどの器械を用います。そのほか、強心剤(ジギタリス)、利尿剤、血圧を調整する薬剤、抗凝結剤などを用います。

 このほか、再発の危険と関係のある狭心症、糖尿病、、高脂血症などの治療も十分に行わなければなりません。
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心筋梗塞後と生活上の注意点

 心筋梗塞の発病前には狭心症のなかった人が、発病後、狭心症を併発することがあります。心筋梗塞の急性期を無事に過ぎてから、最も注意しなければならない症状は、狭心症、心不全と不整脈です。

 心不全の兆候は、息切れ、足のむくみ、満腹感としてあらわれることが多く、夜間突然に息苦しくなり、心臓ゼンソクの発作で発病することもあります。また、動悸を伴う不整脈は突然死の原因にもなるので、薬を服用して治すように注意しなければなりません。

 病気の程度によってさまざまですが、体重をなるべく一定に保つようにし、精神的な緊張や過労を避け、規則正しい生活を送ることです。運動量を増やすときは慎重に少しずつ行い、熱い湯や長時間の入浴、酒、タバコを避け、発作後2~3ヶ月は性生活も慎みます。食事は少量ずつ食べるのがよく、暴飲暴食は絶対にいけません。

 発病後1~2週間を無事に切り抜ければ、再発の起こらない限り危険は少なくなります。
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心筋梗塞の予防について

 心筋梗塞を予防するには、動脈硬化を促す危険因子を減らすことです。男性、高齢、遺伝、この3因子は変えることができないので不変因子と言われます。

 一方、喫煙、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などの生活習慣病は生活習慣の改善により防ぐことが可能です。その他にも、過度の疲労、睡眠不足、ストレス、運動不足、過度の飲酒なども引き金となることがあります。

 【心筋梗塞を予防のための生活上の注意点
 ①禁煙する
 ②塩分・糖分・脂肪分を摂りすぎない
 ③バランスのよい食事をする
 ④適度な運動をする
 ⑤ストレスを避け、規則正しい生活を送る
 ⑥血縁者に心筋梗塞の患者がいれば生活習慣に注意を
 ⑦高血圧・糖尿病・高脂血症の早期発見を
 ⑧強い胸痛を感じたらすぐ病院へ
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心筋梗塞に有効なサプリメント

 生活習慣の改善を十分に心がけ、サプリメントの補給をすればさらに効果的です。コレステロールが酸化し、血管壁に付着するのを避けるために、抗酸化作用のあるビタミンA,C,E,などを補給します。

 悪玉コレステロールのLDLの酸化を防ぐ赤ワインエキス、リコピン、体内で一部の成分がEPAに変換されるシソの実油、カルシウムが血管壁に沈着するのを抑えるマグネシウムなどがおすすめです。脂肪などの酸化を防ぐコエンザイムQ10、血液の流れをよくする EPA,DHA、心臓付近の血管を拡張させる作用がある田七人参なども効果が期待できます。
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