痛風の予防と改善:あるある健康大百科「生活習慣病編」

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痛風の予防と改善

痛風について

 痛風は高尿酸血症という疾患がベースにあって起こる病気です。症状は「あらゆる痛みのなかでも三本指に入る」をいわれています。高尿酸値症は、そのまま放っておくと、痛風発作以上に恐い腎障害や心筋梗塞を起こす可能性が高く、とても危険です。

 痛風発作を予防し、高尿酸血症の進行をくいとめるためには、食生活を改善し、長期間にわたって食事を管理していくことが重要なポイントになります。
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痛風にかかる傾向

 痛風・高尿酸血症は、かつては50~60代の中高年男性に限られた病気でしたが、最近では20代、30代でも痛風になったり、健康診断で高尿酸血症と診断される人が増えています。

 その要因は、特に食生活の変化の影響を強く受けていると思われます。患者の男女比についても、本来は50対1の大差で圧倒的に男性が多い病気なのですが、最近は女性にも患者が増えています。一般には閉経後の中年世代の、特に肥満した女性に多いのですが、若くてしかもやせた女性にもみられます。
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高尿酸血症とは

 高尿酸血症とは、血液中に尿酸が過剰にある状態で、これを基盤として起こる関節炎が痛風です。ただ、高尿酸血症であっても、痛風の発作が起こる割合は10%程度。しかも痛風の発作は強烈な激痛が起きますが、発作がおさまれば全く症状は消えてしまいます。そのため、高尿酸血症と診断されても危機意識の低い人が少なくありません。

 しかし、適切な治療をしないで放置すると、腎障害を起こしたり、高血圧や高脂血症、高インスリン血症などの生活習慣病が同時多発的に起こるメタボリックシンドロームという状態に進展し、やがて動脈硬化や心筋梗塞を招く危険性があります。
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痛風の治療

 尿酸値を下げる薬物療法が確立されたため、痛風発作を防ぐことができるようになりましたが、根本的な治療になりません。高尿酸血症は、過食による肥満が最大の誘因であることが知られ、その是正には食事療法が欠かせないからです。

 また、薬によって強制的に尿酸を排除しようとすればするほど、尿酸の排出を担う腎臓の負担が増え、腎障害を招く危険性がいっそう高くなります。ですから薬物療法はあくまで対症療法であり、根本的な治療は食事療法以外にないというべきでしょう。
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痛風の食事療法

 【摂取エネルギーは1日1600kcal

 標準体重の人は1日体重1kgあたり35kcalが適正摂取エネルギーですが、肥満している場合は標準体重1kgあたり25~30kcalに制限します。まず最初に減らしたい食品は、砂糖、アルコール、動物性脂肪です。

 【プリン体摂取は1日100~150mg

 食事からとったプリン体は、尿酸になるため、とりすぎれば体内に尿酸を増やす一因になります。特にレバーやいわしの干物は控えるようにしましょう。

 【脂質のとりずぎに注意

 脂質は1gで約9kcalとエネルギーが高く、油を使った料理や脂肪の多い肉、魚を好む人は注意しましょう。

 【食物繊維をたっぷりとる

 食物繊維はコレステロールと中性脂肪の蓄積を妨げる作用があります。

 【水分をたくさんとる

 尿酸は水溶性なので、水分をたくさんとることで尿路結石を予防することができます。摂取量は尿量が1日2リットル以上になることが目標です。
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痛風にアルコールは禁物

 アルコールは高尿酸血症を招きやすいだけでなく、合併症(メタボリックシンドローム)を発症しやすいことが指摘されています。プリン体を大量に含むビールだけが危険なのではなく、他のアルコール類も同様に、尿酸値を上昇させてしまいます。したがって、アルコール類は種類に関係なく一定量に制限して許可されます。

 適量は1日あたり日本酒なら1合、ビールなら中びん1本、ウイスキーはダブルで1杯くらいです。ただ症状によっては許可されない場合もあるので、必ず医師の指示に従って下さい。
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痛風に有効なサプリメント

 尿酸とナトリウムが血液中で結合して針状の結晶を作り、をれらが神経に触れて痛みを感じるのが痛風です。これにはビタミンAが効果的です。尿酸の排泄にはドクダミ茶が効果的といわれています。

 また、尿酸が排出される際、尿がアルカリ性でないとスムーズに流れないので酸性化を防ぐマグネシウムも一緒にとりましょう。
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