糖尿病の予防と改善:あるある健康大百科「生活習慣病編」

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糖尿病の予防と改善

糖尿病とは

 糖尿病とはインスリンというホルモンの働きが不十分なために、いろいろ障害が起きてくる病気です。食べ物をとると、血液中の濃度(血糖値)が高くなりますが、すい臓から分泌されるインスリンの働きにより、低く調節されます。ところが、糖尿病の人は、インスリンが十分に分泌されず、糖が血液中にたまり、血糖値を高くします。高血糖が続くと血管に生涯を起こすことになります。その結果として、尿に糖が出るようになるのです。

 現在、糖尿病とその予備軍を合わせると、その数は約1620万人といわれます。成人の6人に1人が糖尿病または予備軍ということになります。
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糖尿病は治らない?

 糖尿病は、糖尿病になりやすい体質を持った人が、好ましくない生活を長く続けたときにかかる病気です。また糖尿病は残念ながらどういう治療をしても完全に治る病気ではありません。

 しかし、食事と運動のバランスがよければ、発病を抑えることができます。糖尿病の治療は、一生続けなくてはいけないので無理なく長く守っていけるように努力しましょう。
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糖尿病と遺伝の関係

 糖尿病には遺伝が大きくからんでいます。生まれつき糖尿病にかかりやすい体質があり、これが遺伝していくのです。しかし、遺伝因子は水面下に深く隠れていて、それだけでは発病しません。食べすぎと運動不足がもたらす肥満、ストレスなどの誘因が加わったとき、糖尿病は水面上に姿をあらわします。

 糖尿病にかかりやすい体質は消えてなくなることはないので、悪い生活習慣を改善し、よい状態にしようというのが糖尿病治療の狙いです。
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糖尿病のメカニズム

 ブドウ糖は細胞の基本的かつ重要なエネルギー源。血液中のブドウ糖濃度(血糖値)は正常でせいぜい80~140mg/dlの狭い範囲で調整されている。血糖値をコントロールしているのがインスリンというホルモンです。このインスリン分泌が不足したり、働きが不十分になって血液中のブドウ糖濃度が高い状態が続くと糖尿病になります。エネルギーとして十分に利用されず、血液中で余るようになったブドウ糖は尿に漏れ出す。

 また、血糖値を高いまま放置すると、網膜症、腎症、神経症などの合併症が引き起こされます。
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糖尿病タイプ1型・2型

 糖尿病のタイプには1型と2型があります。1型はウイルス感染や異常な免疫反応が原因でインスリンの分泌が不足して発症するものです。ある日、突然はっきりした自覚症状をもって発症します。2型は遺伝的要素にカロリーの過剰摂取や運動不足、ストレスなどの生活習慣が加わって発症するとみられています。

 40~50台を中心に増えている糖尿病は2型が圧倒的に多く、症状がゆっくり進行していくので、発症に気付かない人もいます。
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糖尿病の治療

 残念ながら糖尿病は、完全に治ることはないので、できるだけ正常値に近い血糖値を維持していくためには、食事療法や運動療法が欠かせず、これらが治療の中心になります。つまり、治療の目的は生涯にわたってコントロールすることです。正しく実行すれば、高血圧や心臓病からも身を守ることができるので、糖尿病のための食事は、誰もが心がけるべき食事なのです。

 また、運動をすることも症状の改善に役立つので、食事療法と運動療法を併用して、より効果的な治療に臨みましょう。
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糖尿病の食事療法

 糖尿病の食事療法で大切なのは、その人が元気で働くために必要、かつ十分な量のエネルギーをとるということです。標準体重や運動量に合わせて、まず適正エネルギーを算出し、それをもとに食べ過ぎないように気をつけましょう。

 糖尿病の人は食べすぎの傾向があるので、適正な食事量というと減食になる場合がほとんどです。摂取エネルギーを減らし、標準体重に近づけるだけで病状は軽くなります。

 【適正エネルギーの算出方法】

 標準体重(kg)=身長(m)の2乗 X 22(日本肥満学会による)

 1日に必要なエネルギー=体重1kgあたりの必要エネルギー(kcal) X 標準体重(kg)

 ふだんの労働量に合わせて、1日の総エネルギー量を求めます。体重1kgあたり、25kcal(軽労働)、30kcal(中労働)、35kcal(重労働)として計算します。事務職は軽労働に相当します。
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糖尿病の食事療法のコツ

 【食べて良いものとわるいもの
 糖尿病にいいとか、わるいとかという食品は特にありません。何を食べてもいいのが糖尿病の食事です。ただ、糖質、タンパク質、脂質、ミネラル、ビタミンの五大要素を、どれも必要なだけ、バランスよく摂るようにしなくてはなりません。

 【1日3回バランスよく食べる
 食事は規則正しく3回に分けて摂り、しかも1回ごとの内容のバランスがとれるようにします。1日の総エネルギーは変わらなくても、2食にし、まとめて食べるといったやり方はよくありません。さらに、食間を6時間以上あけないこと。食事の間隔は5~6時間とし、ほぼ均等に3回に分けて食べることが、インスリンの分泌が少なくすみ、すい臓に負担のかからない食べ方です。

 【食物繊維をたっぷりとる
 野菜をたくさん摂ることも食事療法を成功させるコツです。特にごぼう、人参などの根野菜やブロッコリー、海草など食物繊維の多いものは、胃から腸への食物の移動がゆっくりになり、食後の高血糖を抑える効果があります。

 野菜はたっぷり食べても食べすぎの心配はまずありません。食事療法を始めて一番つらいのはボリュームのなさでしょうが、ごはんやパンを食べる前に野菜を食べると、食事の全体量が少なくても、満腹感が味わえます。
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糖尿病に効くサプリメント

 サプリメントの中では、食後の高血糖を改善するギムネマや桑の葉、ニガウリ、マイタケなどが有効です。また、アガリクス、オリーブリーフ、食物繊維、霊芝も血糖値の上昇を抑えます。血糖値のほか中性脂肪値を低下させるアロエ、悪玉コレステロールのLDLの酸化を予防するコエンザイムQ10、運動と併用することで脂肪を分解させて、エネルギー代謝を活発にするカルニチンもおすすめです。

 なお、サプリメントは予防・改善のために補助的に利用することとし、糖尿病の治療は医療機関で行って下さい。サプリメントは薬ではなく、あくまで栄養補助食品です。ですから、1日3食バランスよく食事をすることを前提とします。決して高カロリーの食生活をそのままにして、サプリメントに頼っても効果は期待できないとみるべきです。

 【糖尿病に有効なサプリメント
 アロエ・コエンザイムQ10・食物繊維・オリーブリーフ・L-カルニチン・アガリクス・ギムネマ・霊芝・桑の葉・マイタケ
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