胃・十二指腸潰瘍の予防と改善:あるある健康大百科「生活習慣病編」

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胃・十二指腸潰瘍の予防と改善

胃・十二指腸潰瘍について

 胃や腸などの消化管は、体の中で最もストレスの影響を受けやすい臓器で、胃・十二指腸潰瘍は、ストレス社会を象徴する現代病といえます。胃・十二指腸潰瘍は、食物を消化するために分泌する胃液によって、胃や十二指腸自体が消化されてしまう現象で、消化性潰瘍ともいわれています。ストレスによる自律神経やホルモンの乱れが原因と考えられています。
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胃・十二指腸潰瘍の症状

 自覚症状のなかで一番多いのは胃の痛みで、普通はみずおちのあたりが痛みます。痛みの強さと海洋のひどさは必ずしも一致しないので、痛みが弱いからといって油断はできません。自覚症状がない場合も珍しくないのです。出血は、吐血あるいは下血としてあらわれます。

 このほか、胸焼け、吐き気、嘔吐などの症状が出ることがあります。いずれにしても、胃・十二指腸潰瘍の自覚症状は他の病気とまぎらわしいので、疑わしいときは早めに専門医にみてもらいましょう。
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胃・十二指腸潰瘍の治療

 かつては潰瘍というと手術がつきもでしたが、現在では薬物療法が中心になっています。しかし、それだけでは完全な治療は望めません。薬物療法に、ストレス対策と食事療法を加えた三本柱が潰瘍治療の基本です。胃・十二指腸潰瘍は治りやすい反面、再発しやすいのが特徴です。1年以内に7~8割の人が再発するというデータがあります。

 再発を防ぐポイントは、定期的に医師の診察を受けることです。常に医師とコミュニケーションをとることで安心感が得られ、治療という意識が生まれることが大きな効果をもたらします。また、ストレスをコントロールする方法を探るとともに、食生活に注意することも大切です。
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胃・十二指腸潰瘍改善のための食事療法

 自然治癒力を高め、また傷ついた粘膜をいやすためにも、食事療法は欠かせない治療法です。現在では、傷口を刺激したり、胃に負担を与えるもの以外はあまり厳しく制限せず、積極的に栄養を摂るようにすすめています。食事内容だけでなく、食べ方も胃腸の働きに大きな影響を与えます。

 食事時間はできるだけ毎日一定にし、腹八分目を守るようにします。普段よりよくかんで消化を助けるような食べ方を心がけ、食後はできるだけ時間をとって、食休みをするようにしましょう。
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胃潰瘍に摂りたい食品

 まず優先的にとりたいのは、タンパク質です。タンパク質を多く含んでいる食品は肉や魚、大豆製品、卵、乳製品などです。ビタミン、ミネラル類も、タンパク質の吸収を高め粘膜や血液の主成分として必要な栄養素です。出血を伴う潰瘍は貧血になりやすいので、鉄分の多いレバーや魚、緑黄色野菜を摂ります。

 鉄剤は胃液の分泌を高めるので、普通は避けます。糖質も回復力を高めるためのエネルギー源として不可欠です。特に穀類は栄養素をバランスよく含んでいるのでおすすめです。ただし、同じ糖質でも砂糖は控えめにします。
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胃潰瘍に避けたい食品

 絶対に避けたいのはアルコール、タバコ、香辛料です。このほか、カフェイン、エキス分も胃液の分泌を高める刺激物です。カフェインはコーヒーに含まれ、エキス分は肉や魚の旨み成分です。コンソメスープなどを空腹時に大量に飲むのは避けましょう。また、炭酸飲料も好ましくありません。
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胃に負担をかけない調理法

 【タンパク質食品は加熱しすぎない
 肉や魚は、それ自体としては消化は悪くありませんが、加熱しすぎるとタンパク質が変化して消化が悪くなります。白身魚などは、なるべく生に近い形で食べるとよいでしょう。肉は薄切りにして軽く火を通すしゃぶしゃぶなどが理想的な食べ方です。卵は消化の面では半熟が一番です。

 【野菜は繊維を断ち切る切り方
 繊維を多く摂りすぎると胃の負担になります。繊維は皮と身の間に多く集まっているので、大根、人参、かぶなどは厚めに皮をむきます。切り方も繊維を断ち切る方向である、薄い輪切りにします。みじん切りにすれば、たいていの野菜は安心して食べれます。

 【繊維のかたいものはすりおろすか裏ごしに
 野菜やいも類のなかには、いくら煮ても繊維が柔らかくならないものがあります。繊維のかたいれんこん、たけのこなどは、しりおろして使います。さつまいもはゆでつぶし、裏ごしして繊維を取り除きます。

 【えび、いかなどは細かくたたく
 えび、いかは消化があまりよくないので、包丁で細かくたたくか、フードプロセッサーにかけてすり身にするのがおすすめです。

 【油揚げは油抜きする
 油揚げは生揚げなどは古い油を使っている場合があるので、熱湯をかけるか、熱湯に通して十分油抜きしてから使うようにします。
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胃・十二指腸潰瘍に有効なサプリメント

 胃の粘膜を正常に保ち、潰瘍を修復する働きがあるのはビタミンA(βーカロチン)。亜鉛には胃の内壁の膜を傷つける物質の分泌を抑える作用があります。また、ストレスに対抗し、胃の痛みの原因を解消するためにも、ビタミンCの補給は欠かせません。ただし、Cは酸性で刺激があるので、空腹時に摂らないようにしましょう。

 空腹時に痛むのは、胃酸が強すぎるのが原因なので、胃酸を中和するマグネシウムが効果的です。また、抗潰瘍作用のあるアロエ、潰瘍の原因の一つであるピロリ菌を殺菌する効果のあるココアなどもおすすめです。
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