エイズ・性病の予防:あるある健康大百科「性病編」

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エイズ・性病の予防

エイズ

 国際的に注目されているのが、エイズ(後天性免疫不全症候群)です。アメリカで最初にエイズが発見されたのは、1980年です。

 この病気は、ヒト免疫不全ウィルス(HIV)に感染して起こります。感染者、つまり陽性と判定された人は、かなりの潜伏期間をおいて必ず発病します。発病までは、普通3~4年、または10年かかることもあります。アメリカでは心臓疾患、ガンについで死因の第三位です。

 このように、エイズが恐ろしい病気である理由は、現在、HIV感染を完全に治癒する薬剤が、まだ発見されていないからです。

 危険因子として、欧米諸国では男性同性愛者(ただし注目すべきことは、60~80%は両性愛者といわれていることです)、アフリカでは異性間性的接触とみなされています。

 また、日本ではこれまで、血液凝固因子製剤によるものだといわれていましたが、最近の厚生省のサーベランス委員会では、20歳代から40歳代の異性間性的接触による感染者の増加が報告されています。
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HIV感染の特徴

 HIV感染の特徴は、まれに急性期において、流感様症状が見られることがあります。この時期に、発熱、皮疹、関節痛、リンパ筋腫脹などが認められますが、大部分は症状がありません。

 しかし、感染から6~8週間後には、HIV抗体が陽性になります。これを無症候性キャリアの時期に入ったといいます。

 感染経路は、性行為感染(膣性交、肛門性交)、静脈注射(薬物・毒物による注射、輸血、血液製剤の注射)、母子感染がおもな経路です。そのほかにも、腎臓移植、人工授精が感染源になります。飛行感染、飲食物媒介感染、入浴、糞尿や汗、さらに、蚊、ハエなどの昆虫を介しての感染、日常または社交上の接触による感染は否定されていますので、心配はいりません。
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性行為感染について

 HIVの腫腫感染経路で、患者の体液に含まれているウィルスを取り込みこむことによって感染します。特に、感染の確立は精液に比べ、血液による幹線が非常に高いといわれています。特に、肛門性交は危険です。

 なぜかというと、直腸粘膜は薄いので出血しやすく、血液がお互いの粘膜を通して混ざり、感染する可能性が高いからです。

 膣性交では、感染は少ないといわれています。膣は直腸よりも壁が厚く、出血することが少ないからです。しかし、問題があります。それは、アフリカでは異性間性的接触による感染者が、非常に多く認められていることです。これは、避妊具が十分に普及していないことと関係があるといわれていますが、確実なところはわかっていません。

 いずれにしても、同性愛者、異性愛者ともに、肛門性交は感染の危険が非常に高いといえるので気をつけましょう。
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静脈注射による感染について

 HIVキャリアの血液、さらにその患者の血液凝固因子製剤の静脈内への注入による感染は、日本においてよく知られています。

 現在は献血血液のHIV抗体検査、血液凝固因子製剤の加熱処理が行われるようになり、血液による感染は認められていません。

 アメリカでは、麻薬患者が注射針を共有することが、ウィルス感染の原因となっています。日本では、麻薬の取締りが厳しく、報告では薬物乱用者のうち陽性者は非常に少なく、注射針の回しうちは行われていないといわれています。
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母子感染について

 妊娠は細胞性免疫を低下することが知られています。もし、HIVキャリア妊婦であれば、エイズが顕在化することがあります。

 母子感染として、体内感染、産道感染、生後感染が知られています。

 体内感染は、胎児の時期におそらく胎盤を介して、感染を起こすものと考えられます。

 産後感染は、もっとも多く感染されています。これは、母親の血液、膣内分泌液が考えられ、帝王切開では感染が認められないという報告があります。

 生後感染では、母乳感染が報告されています。

 このように、感染経路ははっきりしています。したがって、エイズに関する確実な治療法が見つからない今、また将来見つかったにしろ、エイズに関する正しい知識と、HIV感染の予防方法をみなさんが知らなければなりません。
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性的接触からの感染予防

 男女ともに不特定の相手との性交渉をさけましょう。また、もともと危険集団と呼ばれている男性同性愛者、異性間性的接触者との性交渉も危険です。肛門性交は男女ともさけ、コンドームを正しく使用し、相手の体液との接触をさけることが望ましいでしょう。さらに、静脈注射による麻薬中毒者との接触を避けることも大切です。

 万が一、日常生活のなかで、手足など身体に血液が接触したときは、流水でよく洗うことが重要です。

 また、髭剃り、歯ブラシなどの日用品は個人用とすることなど、ごく当たり前のことを行っていれば、神経質になって心配することはありません。
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性病を防ぐには

 性病にかかってしまった方は、次の三つのことに気をつけましょう。

 ①どのように性病がうつるのか、その経路をよく理解してください。
 ②もし、少しでも異常があったら検査を受けることはもちろんですが、セックスパートナーにも感染している可能性が大きいので、症状がなくても検査を受けるようにすすめてください。
 ③ほとんどの性病は、現在よい抗生物質が出ており、短期間で治りますから、必ず完治するまで通院しましょう。
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コンドームの使用法

 コンドームは、どんな感染症も完全に防ぐわけではありませんが、正しく使えば感染する可能性を減らすことができます。

 ①天然ゴムコンドームよりもラテックスコンドームを使用してください。ラテックスコンドームは、HIV感染やウィルス性の感染に対する防御力が強いので効果的です。
 ②直射日光を避けて、低温の乾いた場所に保管するようにしましょう。
 ③コンドームの包みが破れている場合や、コンドームが古くベタベタしたり、退色していたり、もろい場合には使用しないでください。このようなコンドームを使用しても、感染あるいは、避妊の効果はほとんど期待できません。
 ④弾力性のあるものですが、穴があくのを避けるために、なるべく注意深く取り扱ってください。
 ⑤性器接触の前に装着しましょう。コンドームの先端を持って、勃起した陰茎にかぶせます。このとき、先端に精液をためるための余裕を残しておきますが、その部分に空気が入らないように気をつけましょう。
 ⑥水生潤滑剤のみを使ってください。石油ゼリーやショートニング、ローションなどはラテックスを破損させる可能性があるので避けましょう。
 ⑦コンドームによっては、アレルギーを起こすことがありますので、注意しましょう。
 ⑧もしコンドームが途中で破れてしまった場合には、即座に取り替えましょう。
 ⑨射精後は、コンドームが陰茎から滑り落ちないように気をつけましょう。まだ勃起しているうちに、コンドームの根元をおさえながら取り除きます。
 ⑩コンドームの再使用は絶対に避けてください。
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