性病について:あるある健康大百科「性病編」

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性病について

性病

 性病は、STD(sexually transmitted diseases)といって、性行為によってうつる感染症という意味です。

 いろいろな抗生物質ができたことによって、安心している方も多いようですが、近年は以前にも増して性病にかかる人が増えてきました。

 理由は性病に対する正しい知識がないために、性病にかかっていてもきづかずにセックスパートナーにうつしてしまったり、完治する前に、もう症状がなくなったからといって途中で治療をやめてしまう場合があるからのようです。

 性病の種類としては、淋病、梅毒、クラミジア、ヘルペス、コンジローマなどですが、最近は性交渉によってうつる病気として、肝炎そしてエイズがあります。

 特に、治療法が見つかっていないエイズが、よく理解されていないこともあり、社会的問題として取り上げられています。
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淋病

 淋菌によって起こる代表的な病気が淋病です。淋菌とは、グラム陽性の球菌で二つの対になっている菌です。

 尿道、子宮、目などの粘膜を侵す性質があります。淋病にかかった人と性交することによって感染することが多く、性病の中でものこの淋病にかかる人が一番多いようです。当然セックスがなければうつりませんから、思い当たることがあるかどうかということが問題です。

 淋病の症状としては、思い当たるようなことがあってから5日から1週間経って、黄緑色っぽい膿が出てきて排尿時に痛みます。特に尿道の痛みが強く、場合によっては鼠径部のリンパ腺が腫れることがあります。

 膿はひどくなると、とりとめもなくドコドコと出てきて、ガーゼを当てて来院する人もいます。

 また、淋病はクラミジアと合併していることが多く、淋病にかかった人の半分はクラミジアにもかかっているといわれています。

 そのため、抗生物質の使い方によっては、淋病だけ治ってクラミジアだけ残ってしまう人も多く、黄色い膿は止まっても白っぽい膿だけがたくさんいつまでも続くというケースがあります。淋病には必ずセックスパートナーがいるのですから、相手にも検査をしてもらい、もし淋病にかかっていた場合には治療をしなければなりません。

 もし、自分が治っても、相手が淋病の場合にはまたうつってしまうピンポン感染が生じてしまいます。これは抗生物質療法が効果的で、だいたい3週間ぐらい飲めば治ります。とても治りやすいのですが、途中で薬を止めてしまう人が多くやりきらない場合が見られるので気をつけましょう。

 治療を途中でやめてしまうと慢性淋菌性尿道炎になることがあるので、気をつけてください。
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淋菌性外陰膣炎

 淋菌が思春期の女性の外陰部や、膣の粘膜に感染すると起こるのが淋菌性外陰膣炎です。12~13歳の少女の外陰部や膣の粘膜は弱いため、淋菌のついたタオルを使用したり、お風呂の縁についた膿が触れたりしただけでも起きてしまいます。感染部分が赤く腫れて痛みが生じます。さらに、尿道も侵されると排尿時に激しく痛みます。

 淋菌性外陰部膣炎をほうっておくと骨盤死膣炎を起こすこともあり、若い女性の場合には、卵管が詰まって不妊症となることがあります。

 抗生物質を使うと、一日か二日で淋菌は消えてしまいますが、尿道がただれてしまっているため、別の細菌にやられるケースが多いので注意が必要です。

 治ったからといって、不摂生をしていると尿道炎になり苦しむことになります。
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梅毒

 現在の性病の中で、淋病の次に多いのが梅毒です。

 感染して3週間で外陰部の初期硬結、3ヶ月でバラ疹、扁平コンジローマ、3年で大きな発疹と結節が見られます。現在では不顕性感染といって、発疹が見られない梅毒があります。いまは、血液を調べないとわからないので、本人はかかっているとは知らない場合が多いようです。

 現在の梅毒は、ほとんど症状がありません。淋病のように膿がでるわけでもありませんから、しばらくの間気づかないことがあります。しかし、しばらくすると症状が少しずつあらわれてきます。

 典型的な症状として、亀頭のところに潰瘍ができることです。普通、潰瘍ができると大変痛いものですが、この潰瘍はあまり痛くないのが特徴です。(初期硬結)そして第二期の症状としては、扁平コンジローマができることです。

 コンジローマというのは、海綿みたいなのがポコッと出っ張ってくるような感じになります。扁平コンジローマの形は、蚊に食われた後に似ています。

 梅毒にはペニシリンがとても効果的な薬です。梅毒は少し治療しただけですぐに引っ込み、治ったようになりますが、治ったわけではありません。この引っ込んだ状態を潜伏梅毒といいます。この状態で治療をやめてしまうと、また症状があらわれて、なかなか治りにくくなり慢性梅毒になることがありますから、しっかり梅毒を退治しておきましょう。


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尖圭コンジローマ

 ウィルスによって起こります。イボみたいにボコッと出っぱった形をしています。よくみるとギザギザしていて、とんがっています。

 痛みも何もないのが特徴です。プリンプリンと動くような感じです。イボのように出っ張った部分を取り除く手術を行います。
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ヘルペス

 ヘルペスはウィルスの感染で起こし、細胞の中に隠れてしまいますから、表面的には思っても体調を崩したり、抵抗力がなくなったときなどにまた出てきます。大きくわけて、単純性ヘルペスと帯状ヘルペスの二つがあります。

 【単純性ヘルペスの症状】
 陰茎のところに水泡ができます。一回できたところにまたできやすいのが特徴です。原因はバピロンライルスです。この水泡はパチッと破れてとても痛みます。ちょうど血豆をつぶしたのと同じ状態になり汁が出てきます。

 ヘルペスで特に怖いのは、出産を控えた女性がかかってしまった場合です。出産時に、この汁が子どもの目に入ってしまうと角膜炎になり、ひどい場合には失明することもあり、とても危険です。接触によって出血します。

 【帯状ヘルペス】
 神経を侵すウィルスによって起こるのが、帯状ヘルペスです。神経の走っている通りに、水泡ができ痛みが起こります。

 ウィルスが頭部にある三叉神経を侵すと、頭や顔の半分に水泡ができて腫れあがってきます。さらに、目の角膜をやられることがあり、角膜炎となってしまうことがあります。

 最近は薬で治療することができますが、かなりしつこいウィルスですから、自己判断で治ったと決め付けないようにしてください。
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クラミジア

 高齢妊婦、青年期の男女、多数のセックスパートナーを持つ方は、クラミジアの感染率が高いようです。クラミジアは淋病と合併している場合が多いので、淋病にかかった場合には、クラミジアの治療も行うことが望ましいでしょう。

 尿道から白っぽい膿が出て、尿道炎になることがあります。炎症が見られない場合には、無症候性ですから、気づかないでそのままでいることもあるようです。

 淋病と合併している場合を考えて、抗生物質による治療を行います。しかし、クラミジアはなかなか治りにくく、淋病の治療後もクラミジアだけ残ってしまう場合が多く、辛抱強い治療が必要です。
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肝炎

 ウィルス性の肝炎とB型肝炎は、性的接触によってうつるケースが多く見られます。

 ヘルペスと同様、肝炎もウィルス性のものです。これも治りにくいものの一つです。
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軟性下疳

 最近は非常に少ない病気です。桿菌という連鎖状に配列した棒状の細菌によって起こる性病です。

 潰瘍ができますが、痛くない場合には梅毒の可能性もあるので、専門医の診断を早急に受けてください。

 感染してから2、3日の潜伏期間があり、菌が付着した場所に赤い発疹があらわれます。この発疹はしだいに膿をもつようになり、下着などの摩擦などによって潰瘍となります。

 潰瘍から出た膿はさらに新しい発疹を作り、潰瘍に成長して広がっていくため、ひどいときには、硬文部まで侵されることもあります。またこの潰瘍は、梅毒の潰瘍とは違い触れたり、圧迫したりすると痛みが生じるのが特徴です。この潰瘍は、2~3週間程度で治りますが、時として梅毒性の硬性下疳だったりする場合があるので、3週間たっても治らない場合は、梅毒血清反応を調べてもらいましょう。

 抗生物質がとても効果的です。そのため、最近では軟性下疳による合併症が少なくなりました。
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