冷えと美容の関係・前編:あるある健康大百科「女性の健康編」

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冷えと美容の関係・前編

冷えの影響を受けやすい"顔"

 肌は、心身の状態をあらわす鏡といわれています。皮膚の細胞は、血液を戸として栄養や酸素を受け取り、老廃物を排出していますが、血液の循環がとどこおったりすると、その働きがうまくいかず、肌の状態が悪くなるのです。また、体は冷えを感じると、まず内臓がある中心部を優先して温めようとするため、手足の先や、皮膚の血流が少なくなってしまいます。

 特に、顔の皮膚は、いつも外気に触れているので、冷えの影響を受けやすいところ。健康な肌は、28日周期で生まれ変わる、いわゆるターンオーバーを繰り返していますが、このサイクルが崩れると、シミやくすみ、むくみ、シワ、ニキビといった症状が出てきます。化粧水などでうるおいを与えることも必要ですが、大切なのは、半身浴や適度な運動で、体の芯から温めること。症状がひどい場合は、マッサージなどを行うと効果的です。
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冷えがあらわれるポイント

 ■乾燥・シワ
 新陳代謝がうまくいかず、肌表面に残ってしまった古い角質には、水分を十分にキープする力がありません。乾燥が進むと、肌は弾力を失い、ちりめんジワになってしまいます。

 ■シミ・くすみ・ニキビ
 28日間のターンオーバーがうまく機能しなくなると、メラニン色素が蓄積してシミとなったり、余分な角質が肌をくすませたりします。また、毛穴に皮脂がたまって炎症を起こし、ニキビとなることも。

 ■のぼせ・赤ら顔
 「いつも顔がのぼせて、赤くなっている」という人は、血液の循環が悪い証拠。血液の流れがとどこおった毛細血管が、皮膚表面から透けて赤く見えるのが原因です。

 ■むくみ
 血行が悪くなると、余分な水分がたまり、むくみの原因に。朝起きた時、まぶたやほほがはれぼったくなっていたら、黄色信号です。
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冷えによる顔のむくみ

 「飲みすぎた」「寝る前につい水分を…」。翌朝起きてみたら、顔がパンパンにはれていた…なんて経験はありませんか?これは、体の中の余分な水分がうまく排出できなかったり、どこかにかたよってしまうために起こるもの。冷えの症状が進むと血液の循環がとどこおり、みくみが頻繁に起きるようになります。

 応急処置としておすすめなのが、蒸しタオルと冷タオルを交互に使う裏ワザ。まず、熱いタオルを顔にのせることで血管が拡張。その後、冷タオルで冷やし、毛細血管を縮めると、それまでとどこおっていた血液が一気に流れ出します。何度か繰り返すのがコツですが、このとき血行を促進する目の周辺のツボや、顔全体を軽くマッサージすると、さらに効果的です。
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温冷タオルとマッサージ

 ■温冷タオルを交互にあてる
 蒸しタオルを目の上にのせ、じんわりと顔全体が温まったら、冷タオルに取り替えます。蒸しタオルは、冷めたら繰り返し温め、4~5回行います。

 ■目の周辺のツボを刺激
 タオルをのせたまま、眉頭の下にある「攅竹(さんちく)」、目頭部分の「睛明(せいめい)」、目の下あたりの「四白(しはく)」などのツボを中心に、目のくぼみの上下を指圧します。

 ■顔全体を刺激する
 蒸しタオルを顔にのせ、ほほやこめかみなどを、指先で軽く押します。表情金がリラックスし、顔色もいきいきします。
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くすみ・クマ

 冷えが原因で全身の血行が悪くなると、皮膚の新陳代謝がスムーズにいかず、古い角質がたまって、くすみやニキビなどの肌荒れの原因に。また、目の下は、毛細血管がうっ血した状態が透けて見えるので、青黒いクマとなってあらわれます。こんな時は、「顔のマッサージをしなきゃ」と思いがちですが、これはNG。顔、特に、目のまわりの皮膚は非常に薄いため、無理な力を加えるとシワなどのトラブルを招きかねません。

 そこでおすすめは、首のマッサージ。首は頭部へ血液を送る大事な場所。一方で重い頭を支えるために筋肉が緊張し、血流がとどこおりやすい部分でもあるからです。マッサージで顔の血行を回復させると、健康な素肌がよみがえります。
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首のマッサージ

百会.gif  ■首の側面のマッサージ
 1.オイルを手に取り、指全体に十分なじませます。オイルが人肌くらいの温度になったら、マッサージを開始します。

 2.親指をのぞく4本の指を首のつけ根にあて、下から上にむかって指をすべらせるようにやさしくマッサージ。この時、力をいれてはいけません。左右4~5回ずつ繰り返します。

 ■首の後のマッサージ
 首のつけ根から、髪の生え際にある、「天柱(てんちゅう)」というツボまでを両手でやさしく下から上へとなで上げます。天柱を刺激すると、顔の血行がよくなるほか、頭痛やコリをやわらげる効果もあります。
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冷えによる顔色の変化

 美容院でシャンプーやマッサージをしてもらうと、とても気持ちのいいものですよね。このことからも分かるように、普段ほとんど動かすことのない頭皮は、血流がとどこおってコリを起こしやすく、頭痛などの原因にもなっています。じっくりマッサージを行って、頭部全体の血行をよくすれば、冷えからくる顔色の悪さやクマ、くすみなどの肌トラブルの解消にも効果的。なかでも注目は、頭頂部にある「百会(ひゃくえ)」。

 "万能のツボ"と呼ばれるこの百会は、体のあらゆる気の流れをつかさどっています。自律神経ととも直結しているので、ここを刺激することで、冷えのほか、ストレスやイライラ、ホルモンの乱れによる抜け毛、更年期障害などの症状にも効果があります。
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頭皮マッサージ

百会.gif  ■頭頂部のツボを刺激
 「百会(ひゃくえ)」は、両耳を結ぶ線と鼻の延長線が交差する、頭頂部にあるツボ。マッサージを行う際は、ここを中心に頭皮全体をもみほぐしていきます。

 ■シャンプー時にマッサージ
 頭部はオイルをつけてのマッサージがしにくいところ。でも、シャンプー時なら指もすべりやすく、オイルをつけた場合と同じような効果が得られます。指の腹を使って、地肌全体を刺激するという気持ちで行うとよいでしょう。

 ■ブラシで刺激する
 ブラッシングのついでに頭皮マッサージをするのも一つの方法。柔らかめのブラシでやさしく髪をとかしたり、軽く叩いたりしながら百会を中心に刺激しましょう。
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フェイスサウナ

 体が冷えて調子が悪いのに、バスタブにつかる時間がない、という時にぜひ試してほしいのが、エッセンシャルオイルを利用したフェイスサウナ。

 洗面器に熱湯をそそぎ、2~3分冷ました後、アロマテラピーに使うエッセンシャルオイル1~2滴たらします。その後、バスタオルを頭からかぶって、蒸気を顔に浴びるだけ。5分ほどすると汗がじんわり出てくるのが実感できるはずです。10分ほど蒸気を浴びたら終了し、肌を引き締めるため、冷水を手にとって顔全体に軽くはたきます。後は美容液や乳液で十分に保湿を。1週間に1度のペースで行うのが基本です。何度か続けるうちに、皮膚の血行がよくなり、毛穴の汚れた老廃物もすっきりするのが実感できるでしょう。
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エッセンシャルオイルの効果

 ■乾燥肌
 肌を柔軟にし、乾燥に効果があるのが、サンダルウッド。イランイラン、ラベンダーは、乾燥肌と皮脂過多の両方のタイプに。

 ■皮脂過多
 皮脂の分泌をおさえるサイプレスや、収斂効果があるジュニパーベリー、ゼラニウムなどがおすすめです。

 ■くすみ、老化
 まず、ホルモンのバランスを調節するゼラニウムや、毛細血管の働きを活発にするローズを試してみるとよいでしょう。新しい細胞の成長を促すラベンダーも効果的です。

 ■オイルのブレンド
 エッセンシャルオイルは、混ぜて使うこともできます。洗面器のお湯の量に対しては、合計で2滴までが適量ですが、1滴ずついろいろな組み合わせを試してみるとよいでしょう。
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むくみ・たるみのメカニズム

 冷え性の原因の一つに、基礎代謝の低下、つまり、熱を作り出す能力そのものが落ちていることが上げられます。基礎代謝が落ちているサインは、なんとなく疲れやすい、だるいといった症状として、まずあらわれるので、こうした兆候を感じ取ったら早めにケアすることをオススメします。

 代謝が落ちると動くのがおっくうになるので、どうしても筋力が落ちてメリハリのない、たるんだボディラインになりがち。また、筋肉の少ない体はエネルギーの消費も少なく、余分な脂肪が体に蓄積されやすくなります。さらに、よくいわれる"水太り"も冷え性と大きな関係があります。漢方医学では、気(エネルギー)、血(血液)、水(血液以外の体液。汗や尿、リンパ液など)が体の中をとどこおりなく循環している状態を健康とみなしますが、冷え性によってこれらのバランスが乱れると、体からうまく老廃物を排出できず、いわゆる"冷え太り"の原因になってしまうのです。美容の大敵でもある冷えを撃退して、きれいなボディラインを保ちましょう。
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