冷え性の改善と予防:あるある健康大百科「女性の健康編」

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冷え性の改善と予防

冷暖房の調節

 四季のある日本では、季節によって気温に大きな差があります。本来、私たちの体は、夏に比べて冬は多くの熱を作り出すなど、温度の変化に合わせて、体内の環境を整える細やかな調節機能を持っています。ところが、オフィスや通勤電車などの、夏はギンギンに冷え、冬は汗ばむほどの室温という人工的な環境のもとで長時間過ごすと、せっかくの調節機能が低下してしまうのです。さらに、空調管理がされた室内から一歩出ると、外の灼熱地獄や寒風の吹きすさんでいる状況におかれることに。

   この急激な温度の変化を一日に何度も繰り返すことで、体内の血流の調節などを行う自律神経の変調をきたし、冷え性につながります。空調の適温は、夏は25~27℃、冬なら22~24℃といわれています。過剰な冷暖房を見直して、冷えを予防しましょう。
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ストレスをためこまない

 冷え性の原因として見逃せないのが、ストレスです。よく、「ストレスがたまって肩がこる」「ストレスで頭痛がする」と訴える人がいますが、過剰なストレスは、体にとって非常に負担が大きいもの。ストレスにさらされ続けると、自律神経の働きが乱れ、血液循環や腎臓の機能もダメージを受けます。とはいえ、現代人にとってストレスと無関係でいるのは、とても難しいこと。そこで大切なのが、日々心がけてストレスをため込まないこと、そして、ストレスに強い心身を作ることです。ストレス解消には、「趣味を通じてリラックスする」「しっかりと休息をとる」などの方法が考えられます。

 一方、ストレス耐性をつける方法としては、日ごろから「悪いほうに考えない」「いやなことは忘れるようにする」など、イメージトレーニングを行う方法があります。また、ストレスを含む心の状態とともに、ちょっとした体の変化に関心を持つことも、冷え性の悪化を未然に防ぐコツ。

 テレビや雑誌で、体や心の健康に関する特集や記事が多いことからもわかるように、私たち日本人は、健やかでいたいという気持ちがとても強いようです。普段から自分の心身に関心を持つことは、変化があったらすぐに気がつくことにつながるので、冷え性の予防にとってよいことですが、あまり神経質になると逆効果なので、ほどほどを心がけましょう。
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冷え性の治療法~西洋医学と漢方医学~

 臨床データに基づいて、病気の原因や因果関係を割り出し、すみやかに症状を回復させるのが西洋医学の考え方。体の各組織を細胞レベルまで分析し、病気の原因となっているものを外科的に取り除いたり、足りない物質をホルモン剤などの薬で補ったりします。基本的に、同じ病名の場合、誰でも同じような治療法が適用されます。

 一方、漢方医学は、病気を体の「気・血・水」のバランスが崩れた状態ととらえ、そのバランスを回復させることで症状を緩和させるという方法を取ります。バランスが崩れる原因は、過労や不眠、食生活の乱れ、さらに、その人の体質(証)も関係していると考えて、診断を行います。そのため、同じ症状でも人によって、処方される薬や治療法が異なることがあるのが特徴です。また、一つの症状を解消することだけが目的ではなく、症状の原因となるバランスの崩れを、ゆっくり時間をかけて治していくといった方法がとられます。

 簡単にいうと、西洋医学は、即効性があるので細菌性の疾患などの急性の病気や、ガンなどの外科的治療を必要とするものに効果を発揮し、漢方医学は、慢性病や体質改善を必要とする病気に向いているといえます。
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冷え性は漢方医学の得意分野

 冷え性は、まさに体質改善を必要とする病気なので、漢方医学が効果を発揮します。漢方医学では、昔から、体の「冷え」を健康上の重大な問題としてとらえ、積極的にその治療法を研究し、実践してきました。

 一方、西洋医学では、冷え性は「体質だから」「年齢によるものだから」と誤解され、病気ではないとされたため、治療や研究の対象とならなかったのです。そのため、病院に行っても有効な治療法がないといわれたり、あるいは自律神経失調症と診断され、処方されるのは、せいぜい血行をよくするビタミンEだけ…という状態が長く続きました。

 しかし、最近では、西洋医学の病院でも、従来の治療と併用する形で、漢方薬など冷え性の改善について実績のある漢方医学的治療を取り入れるところが増えてきています。また、漢方医学というと、まず漢方薬が思い浮かびますが、ほかにも食べ物が健康を作るという"食養"や規則正しい生活を重んじる"養生"など、ふだんから取り入れられる考え方がたくさんあります。冷え性のケアにぜひ取り入れて欲しいものです。
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