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排便のメカニズム
食べてから出るまで
人間は、口から入った食べ物を消化吸収することで、栄養を取り入れています。この食べ物のカスが、「大便」として体から排出されるのです。
口から肛門までは、一本の長いチューブのようなもので、消化器官と呼びます。口で噛み砕かれた食べ物は、食道を通って胃に運ばれます。胃では、食べ物はさらにどろどろになり、十二指腸を経て小腸へ送られます。小腸では、栄養素や水分が吸収されます。
大腸で、小腸で吸収されずに残ったものから水分が吸収され、食べ物のカスは便の形に近づいていきます。腸内細菌の働きで、栄養分の再吸収も行われます。
最終的に、便は直腸に送られ、その反射が脳に「便を出したい」という情報を伝えます。脳が情報を受け取ると、便は肛門から排泄される仕組みになっています。
便の中身とは
便の中身は、消化されずに残った食べ物のカスのほか、腸内の細菌、胃腸からの分泌物、腸壁からはがれ落ちた細胞などが含まれます。また、健康な便150~200グラムに含まれる水分はおよそ100ccといわれています。ふっくらとして出しやすい便には、適度な空気も含まれています。
一方、便が腸内にとどまる時間が長いほど、便の水分は奪われ、空気は分離し、ガスが発生したり、コロコロの硬い便になったりします。
排便の仕組み
肛門は、意志と関係なく働く内肛門括約筋と、意志の力でコントロールされる外肛門括約筋で、二重に管理されています。
直腸に便がたまり、腸内の圧力が高まると、脳にその刺激が伝わり、便意が起こります。このとき、自動的に内肛門括約筋は開きますが、最終的にトイレでだせる状態になるまで、外肛門括約筋が肛門をひきしめて、便を出すことをストップさせてしまいます。便秘が続く人の場合、便意を我慢して、「便を出したい」という体の反射が起こりにくくなるのです。
「便意を我慢する」ことは意志の力でできますが、「便意を感じる」システムは、意志の力ではコントロールできません。この反射的な感覚が失われると、便秘になってしまうのです。
便秘ってどういう状態?
毎朝ウンチが出るのは健康な証拠。でも、毎日出ていないからといって、便秘だとは限りません。便秘とは、「腸に便が長時間たまって排出できず、不快な状態」です。
人によって、体のリズムは違います。3日に一度しか出していなくても、気持ちよく出せて、おなかがすっきりしていれば、それは便秘ではありません。
自分の体の状態を観察して、不快感があったときが、便秘の状態なのです。
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