歯槽膿漏・歯周病・歯肉炎:あるある健康大百科「歯の健康編」

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歯槽膿漏・歯周病・歯肉炎

歯槽膿漏とは

 「歯槽膿漏」という言葉は皆さんよくご存知だと思いますが、歯槽とは「歯の桶」という意味で、歯が入っているくぼみ、歯を支えている部分をいいます。膿漏とは「膿(うみ)」が漏れることで歯ぐきのまわりから膿が出てくる状態を指します。「歯槽膿漏」という言葉は、病名ではなく、症状を言っているのです。
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歯周病とは

 最近は歯そのものではなく、歯を支えるまわりの組織(歯茎や、歯を支えるあごの骨など)に起こる病気を"歯周病"と呼んでいます。歯周の組織(セメント質、歯根膜、歯槽骨、歯肉など歯を支える組織)を英語で「ぺリオドンティウム」、そこに起こる病気の学問を「ペリオドントロジー」と言いますが、これを訳した言葉から歯周病という名前で呼ぶようになったのです。
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歯周病の症状

 実はかなり多くの人が程度の差こそあれ、この歯周病にかかっています。そして、歯周病の進行は、歯を失う大きな原因になるのです。次のような症状のなかで、ご自分に思い当たることはありませんか?

 ・歯を磨いた時に必ず歯茎から出血する
 ・口臭がある。口がくさいと親しい人に言われた
 ・歯と歯の間に、よく食べ物がはさまる
 ・朝起きた時、口の中が粘ついた感じで不快
 ・歯茎がムズムズかゆい感じがする
 ・歯茎が赤く充血している
 ・歯茎に痛みがある。歯が浮いたような感じがする
 ・鏡で見ると、歯が以前より長くなったように見える
 ・奥歯に小指を立ててかきとると、白っぽいものがつく
 ・歯茎を押すと、くさい膿が出ることがある
 ・抜けたまま放置している歯がある
 ・水を飲むと、歯や歯茎がしみて痛い
 ・手で押すと、歯がグラグラする感じがある
 ・歯がぐらついてしまい、食べ物を噛み切れない
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歯肉炎とは

 歯周病には、いろいろな病型がありますが、代表的な病型は、初期では"歯肉炎"と言って、炎症が歯茎に限定しています。一般的には歯茎が腫れて、触れると出血が見られます。この状態を放っておくと、歯茎の炎症が歯と歯茎のすき間を通って歯根のほうへ病状が広がっていきます。このすき間を"歯周ポケット"といって、歯茎の繊維や歯根膜線維を侵し、歯を支えている骨が溶け出してしまうので、逆に歯茎がやせて、歯が長く伸びたように感じるのです。
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歯周病の初期症状

 歯周病はふつう、それほど痛みを伴いません。最初は歯ブラシをあてると血がついてくる程度のことで、痛みがないために見逃しやすく、その後も、非常にゆっくりと、穏やかに病気が進行し、そのまま放っておきがちになります。しかし、ガンも初期に症状をあまり感じないのと同じで、悪化した時には、急に歯がグラついたり、痛くなったりする症状が現れ、気づいたときには歯を失うという恐ろしい結果が待っているのです。

 このような症状があったら、特に痛みが無くても歯周病を疑い、早めに治療することが大切です。
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歯周病の種類

 歯周病のほとんどが、程度の軽い歯肉炎と、成人性の歯周炎に占められます。

 まれに妊娠によって起こる歯肉炎や、思春期に起こる歯周炎、若いのに程度が重い若年性歯周炎、激しい痛みや高熱をともなう、急性壊死性潰瘍性歯肉炎(きゅうせいえしせいかいようしにくえん・極端な口中の不潔とストレスで起こる)などがありますが、これらは比較的まれです。
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