歯周病の増える原因:あるある健康大百科「歯の健康編」

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歯周病の増える原因

歯周病が増えた原因

 歯周病にかかっている人の率は、驚くことなかれ、40歳では80%以上といわれています。成人のほとんどが歯周病にかかっているといえます。程度が軽い人も多く、また歯周病というのは口の中全体ではなく、部分的に起こる場合も多いので、それほど目立たないだけなのです。

 一昔前までは、「歯周病は30歳過ぎに注意しろ」と言われていましたが、最近では低年齢層にも増えてきました。約10年前の調査では5~14歳で38%、15~24歳で59%の人が歯肉炎にかかっています。歯肉炎とは、程度の軽い歯茎の炎症で、歯周病ではありませんが、その予備軍です。歯肉炎にかかった人すべてが歯周病に移行するわけではありませんが、その可能性は極めて高いといえます。
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食生活の変化

 なぜ歯周病はここまで増えたのでしょうか?また、成人病とさえ言われてきたのに、なぜ、若い人や子どもにまでその症状が見られるようになったのでしょうか。

 その一番の原因は、食生活の変化でしょう。加工された食品が増え、デパートやスーパー、コンビニエンスストアの棚を所狭しと占領しています。これらは、噛まなくてもある程度「おいしい」と感じられるように工夫されています。子どもはそれをよく知っています。ですから、ラーメンやハンバーグ、カレーライスといった、やわらかい食品を好みます。こららの食品はあまり噛まなくても味があり、簡単に飲み込むことができるのです。
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歯並び

 やわらかい食品は、食べ物のカスが歯に付着しやすく、歯や歯の周囲に汚れがたまりやすくなります。それと同時に、あまり噛まないですむため、あごの成長も衰えます。人間の体は、どんな部分でも鍛えないと退化します。あごにも同じことが言えるのです。

 最近の日本人は、あごが小さいと歯が並ぶスペースが狭くなるため、歯並びが悪くなります。よく見られるのは、前に飛び出した"糸切り歯"です。日本ではこれを「八重歯」とよび、「愛らしい」とすることもありますが、欧米では決してそのような愛らしいものとは考えていません。

 歯の病気の面から見ても、歯並びが悪いと、歯のすき間や、重なった歯の間などに食べ物のカスがたまりやすくなります。
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唾液の作用

 唾液には、"リゾチーム"など殺菌効果がある物質が含まれています。動物などが傷口をなめているのは、そのことを本能的に知っているのです。人間の口の中の唾液は、食べ物の消化を助けるだけでなく、自分の口の中をきれいにする作用を持っているわけです(自浄作用)。しかし歯並びが悪くなると、この自浄作用も落ちてしまいます。

 こうして、食生活の変化のため、歯や歯の周囲に食べ物のカスがたまったり、不潔になりやすくなったのが、歯周病増加の大きな原因です
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