歯周病の予防と治療:あるある健康大百科「歯の健康編」

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歯周病の予防と治療

定期検診を受ける

 歯科医に3ヶ月~半年に一度くらい通って、定期的に検診を受けることが理想的です。

 一つには"歯石"の除去があります。歯石は、唾液の中のカルシウムやリンが、プラークと結びついて石灰化し、石のようになってしまったものを言います。歯にこびりついてしまって非常に堅く、歯ブラシではとれません。歯科医に行って、スケーラーという器具で除去してもらうことになります。

 プラークをきちんと取っていれば、決して歯石はたまりません。歯石があるということは、ブラッシングが足りないか、方法に欠点があるのかどちらかです。数ヶ月に一度の定期検診で自分のブラッシングが正しく行われているかどうかをチェックすることも大切です。
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歯周病を予防する食生活①かたい物をよく噛む

 やわらかい食べ物は、食べかすが付着しやすくなるので、かたい物をバランスよく食べてください。セロリやリンゴなどの線維性のものを意識的に食べることです。こうしたかたい食べ物は、プラークになりにくいだけではなく、汚れをとる作用もあります。かたい食品が歯にあたって、汚れを落とすからです。

 よく噛むということも非常に重要です。現代の柔らかい食べ物中心の食生活では、ものをよく噛まないで食べることが多くなりました。よく噛むと、血流もよくなりますし、食品を細かく噛み砕くことによって、胃腸などの消化器系の負担も軽くすることができます。特に最近はぼけとかみ合わせの研究で、よく噛めない人や趣味のない人にぼけが多いといわれています。また、あごの骨を鍛える意味でも重用です。特に乳歯期にあごの骨を鍛えておかないと、永久歯が生えるための十分なスペースがなくなり、歯並びの乱れにもつながります。
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歯周病を予防する食生活②歯根膜を鍛える

 ものをよく噛むということは、あごの骨だけを鍛えるものではありません。歯根膜を鍛えることも大切です。歯根膜は、歯と、歯を支える骨(歯槽骨)との間にあって、ものを噛むときの衝撃を吸収する役目を果たしています。もし、歯が歯槽骨に直接ついていたら、痛くて噛むことができないでしょう。そして面白いことに、歯根膜は、衝撃吸収の役目だけではなく、熱い、冷たい、おいしい、まずい、といった感覚の役目も持っているのです。

 おいしい、まずい、という感覚は、舌だけではなく、歯の組織でも感じていたのです。入れ歯を入れるために歯に付着している歯根膜を取ってしまうと、なんとなく味を感じなくなるというのは、このためです。よく噛むことによって、歯根膜を鍛えることは大変重要なことなのです。

 細菌と結びつく糖分を含まないシュガーレスガムは、噛む訓練という意味で、オススメできます。
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抗生物質と歯周ポケットの洗浄

 歯周病菌の退治には、ポケットの中に抗生物質を入れる方法が効果的です。歯周病を悪化させる細菌には抗生物質がよく効くのですが、飲み薬だと大量に飲む必要があり、副作用の恐れがあります。そこで、細菌が住み着いている部分に直投薬を投与するのがこの方法です。効果的な上に、薬の量が少なくてすみます。また、細菌はなかなかしぶとく生き残るため、長時間にわたって徐々に薬効成分が出てくるようにした徐放性(じょほうせい)の薬を使います。歯周ポケットの中には唾液が常に流れ込むので、普通の薬ではすぐに流れ出してしまいますが、この方法だと、薬の効果が長く続きます。

 歯周ポケット洗浄は、ポケットの中に注射針のようなものを入れ、そこから勢いよく薬と水を流し込んで、浮遊している菌を洗い流し、殺してしまう方法です。
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歯周病の治療

 進行した歯周病では、手術が必要になることがあります。新しい治療法によって、以前では抜かなければならなかった歯も、かなり救えるようになってきました。歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまうと、抜歯以外に方法がなかったのですが、歯槽骨を再生する治療法を開発されたのです。

 無くなった骨の部分に人口骨を入れたり、"歯周組織再生誘導法"といって、歯茎を切り開いて人口の膜を入れ、その膜に誘導させて新しい骨ができるようにする方法などがあります。この方法では、3ヶ月程度で新しい組織が再生されます。ただし、最新の治療のなかには、保険の適用を受けられないものも多いため、医師とよく相談することが必要です。
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歯周病を悪化させない

 歯周病はさまざまな最新の治療で治すことはできますが、費用も時間もかかることは言うまでもありません。

 歯周病はブラッシングによって、予防することも、軽いうちに治してしまうこともできる病気です。手術が必要な段階まで悪化させてしまわないことが、あくまで大前提なのです。
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歯列矯正

 昔に比べて、歯並びが悪い人が多くなってきました。"歯列矯正"はこれからの時代、ますます必要になってくると思います。歯並びを矯正すると、凸凹がなくなって歯が磨きやすくなるため、プラークがたまりにくくなり、虫歯や歯周病を予防しやすくなります。また、現代社会ではコミュニケーションが大切ですから、そのためには歯並びという見た目も重要な要素となります。歯並びが悪いために、引っ込み思案になってしまう人もいます。

 矯正は若ければ若いほど楽にできます。中学生から大学生くらいの間にするのが理想的でしょう。しかし、矯正はある程度年をとったかたでも十分可能です。最近の傾向としては、40代の女性のかたが矯正治療を受けるケースが増えてきているそうです。子どもが育って生活に余裕ができ、サークル活動や旅行などにいけるようになったとき、「友達と会うたびに歯並びが気になるようになった」という動機で受診される方が多いそうです。

 問題は保険がきかないため費用がかかることと、1~2年と、治療に時間がかかることです。
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