歯周病予防のための様々なブラッシング法:あるある健康大百科「歯の健康編」

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歯周病予防のための様々なブラッシング法

ブラッシングはまず自己流で

 ブラッシングと一口にいってもさまざまな方法があります。"スクラビング法"、"バス法"など、さまざまです。しかし、まず始めに実行するのは「自分のブラッシングの欠点を補う」という方法です。

 まず自分の磨き方で歯を磨いて、歯垢染色液で口をすすぎます。歯垢染色液は、残ったプラークを赤い色に染め出すものです。歯を磨いた後でも赤く残るところが、その方の磨き方の欠点なのです。そこで、磨き残した部分だけを徹底して磨きます。できれば歯科医などにその欠点を指摘してもらうとよいでしょう。

 こうして欠点を指摘して、しばらくしたらまた歯科医などに来院します。今度はうまく磨けたところと、それでもまだ磨けていないところを指摘していくと、だんだん全体がきれいに磨けるようになっていくわけです。
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ノン・パターン法

 成人性歯周炎は35歳以上の人に多く起こります。この年齢だと、自己流の歯の磨き方ができていて、それを簡単に変えることができません。だから、はじめから「スクラビング法だ」、「バス法だ」といってもだめで、「自己流の"ノン・パターン法"でかまわないから、欠点だけを補う」という方法が効果的なのです。

 歯垢染色液や、錠剤タイプの歯垢染色液は、薬局で売っているので、ご自分で試して、磨き方の欠点を見つけてください。ただ、自分で見る場合には、歯の裏側の磨き残しがわかりにくいので、できれば一度歯科医院に行って、歯科医師や歯科衛生士に指導してもらうのがいいでしょう。歯石をとるのは保険扱いですから、定期的な歯石の除去の時に、指導をお願いするのも一つの方法です。
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ブラッシング時に力をいれすぎない

 プラークを根こそぎとってやろうと思うあまり、力を入れて歯を磨く人がいます。こういう人の歯は、歯茎のまわりの歯が、くさび状にすりへっていることがあります。

 ブラッシングは、歯ブラシの毛先をあてて感触がある程度の力で十分です。決して強くこする必要はありません。強くこすると確かに表面の汚れはよく落ちますが、逆に歯と歯の間の汚れが取れていないことが多いのです。
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系統的ブラッシング

 1本1本の歯の各面を確実に磨くために、"系統的ブラッシング"という方法をオススメします。まずは上の歯の外側(唇側)、次に下の歯の外側、そして上の歯の内側(舌側)、舌の歯の内側、上下の歯の上面と、系統的に順番に磨いていく方法です。
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血が出ても大丈夫

 ブラッシングしていると血が出ることがあります。血が出ると不安になって、ブラッシングをやめてしまう人がいるのですが、これは困ります。細菌によって炎症を起こした歯茎からの出血ですから、言ってみれば悪い血です。悪い血はブラッシングでどんどん出してしまうことです。

 ただ、痛みがある場合や、出血の多い場合には、歯科医に相談してみてください。また、悪い血をだそうとがんばるあまり、力を入れすぎてブラッシングすることも禁物です。
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スクラビング法

スクラビング法

 スクラブとは「ごしごしする」という意味です。歯ブラシを歯の表面に直角に当て、小刻みに往復運動させて磨きます。歯と歯の間や歯と歯ぐきの間の汚れを、かき出す方法です。毛先を歯と歯の間に少し入れて、もみだすようにして汚れを取ります。

 力をいれすぎたり、堅すぎる歯ブラシをつかると、歯茎を傷つけることがあるので、注意が必要です。
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バス法

バス法

 バス法は、歯周病の予防や治療を目的とした磨き方です。歯と歯茎の境目をきれいにし、マッサージします。毛先を歯に対して45度の角度に当て、歯と歯茎の間に少し入れて、わずかに振動させます。

 この方法は注意しないと、かえって歯茎を傷めます。堅い歯ブラシを使わないこと、力を入れすぎないことです。
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その他のブラッシング方法

 自己流のノン・パターン法の欠点を、スクラビング法とバス法で補えばそれで十分だと思いますが、その他の方法を紹介します。

 ・ローリング法
 歯の表面の清掃と歯茎のマッサージ効果を目的としています。歯周病がある人にはすすめられません。歯が健康な人に向いた磨き方です。歯だけを磨くのではなく、歯ぐきをマッサージするように毛先を回転させていきます。

 ・フォーンズ法
 あまり力がない、乳歯期の子どもやお年寄り向きの磨き方です。若い人がこの方法で磨くと、力が入りすぎて歯や歯ぐきを傷めやすいので、注意が必要です。小さな円を描く要領で磨いていきます。
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