インプラント・入れ歯について:あるある健康大百科「歯の健康編」

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インプラント・入れ歯について

歯周病・虫歯が原因

 歯を抜かなければならないケースは、大きく分けて3つ考えられます。「歯周病」、「虫歯」、「事故によるもの」です。

 歯周病で歯を抜かなければならないのは、進行して歯槽骨がほとんどなくなった場合です。歯槽骨の部分が、せめて3分の1は残っていないと、いくら最新の治療でも、歯を救うことはできません。

 虫歯では、「う蝕4度」と呼ばれる段階まですすんでしまうと、抜かなければなりません。歯冠部がほとんどなくなり、根だけが残っているような場合です。

 歯周病にしろ、虫歯にしろ、ここまで進行する前に、十分な予防も治療もできるわけですから、抜かなければならなくなるまでほっておかないことです。
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事故が原因

 事故で歯が抜けるのは、例えば、階段から落ちて強く打ったといったことが原因で、歯が根のところから抜けたり、折れたりしてしまう場合です。前歯のないボクサーや空手家を見かけますが、同じように、強い衝撃を受けて歯が抜けてしまったのです。抜けてすぐだと、抜けた歯を素に戻すことが可能な場合もありますから、歯科医にすぐに相談することです。しかし、抜けた歯にヒビが入っていたり、欠けたりしてしまっていたら、まず元にはもどりません。
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歯を1本でも抜いたら

 歯が抜けた場合は、たかが一本だけほうっておいてはいけません。すぐに抜けた部分を埋め合わせる処置をしないと、歯全体がだめになってしまいます。

 歯が抜けた状態でほうっておくと、抜けた歯の方向へと、隣の歯がだんだん倒れていきます。同時に、抜けた歯の上や下の歯は、ぶつかる相手の歯がないので、だんだん延びてくるのです。延びた歯は、抜けた歯の隣の歯に当たり、ますます隣の歯を傾かせることとなります。こうして、全体のかみ合わせのバランスが崩れ、他の歯も徐々に悪影響を受けていきます。

 早めに治療を受けないと、抜けた後に義歯を入れようにも、前後の歯が傾いてスペースをふさいでいます。この傾きを治してからでなければ義歯が入らず、治療に時間がかかることにもなります。

 1本でも抜けたら、すぐに歯科医の治療を受けることです。そうしないと、歯全体がだめになってしまいます。
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入れ歯の種類

 入れ歯(義歯)には、いろいろな種類があります。

 "ブリッジ"は、名前のごとく、抜けた歯の前後の歯に橋のように渡し、真中の義歯をしっかり固定するものです。欠点は、前後の歯も、ブリッジをかぶせるためにけずらなければならないことです。

 "局部床義歯"は、部分的な入れ歯です。残っている歯をうまく利用し、その歯に"クラスプ"と呼ばれるバネをひっかけて、固定できるように工夫してあります。

 "インプラント(人工歯根)"は、手術によって歯槽骨の中にチタン製の歯の土台を埋め込み、これに人工の歯をとりつける最新の方法です。歯茎や歯槽骨など歯の周囲の組織が自然の状態に近く、ほとんど自分の歯と同じようにして噛むことができます。ただ、時間と費用がかかるのが難点です。

 "総義歯"は、全部歯と同じような形のものを作り、歯がなくなった歯茎の部分に、おおいかぶせるようにして使います。
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ブリッジ・局部床義歯の手入れ

 ブリッジや局部床義歯では、歯と歯の間や、"スクラプ(固定用のバネ)"のまわりなどにプラークがたまりやすくなりますから、以前にも増してていねいなブラッシングが必要になります。歯ブラシだけでは磨きにくくなる部分がどうしてもできますから、歯間ブラシなどを併用するといいでしょう。
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ブリッジ・局部床義歯の手入れ

 総義歯はよく洗うようにしてください。寝るときはコップの水に浸し、清潔にしておくことです。寝るときにはずすのは、いつも圧迫している歯茎を休ませる意味もあります。

 総義歯になってしまうと、「歯がないのだから」と、ブラッシングをしなくなってしまう人が多いのですが、これは困ります。歯がなくても、歯茎の汚れを取り、マッサージ効果を与えるために、ブラッシングは必要なのです。そうしないと、歯茎がブヨブヨしてきて、入れ歯の吸い付きが悪くなり、合わなくなってきてしまいます。柔らかめの歯ブラシを使い、歯を磨くのと同じ要領で、歯茎をブラッシングしてください。入れ歯をはめていることによって歯ぐきにかかる刺激は、部分的なものです。ブラッシングによって、歯茎全体の血液の循環がよくなります。
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入れ歯とうまくつきあう

 総義歯があわないからと、すぐに歯医者をかえて、新しい入れ歯を作る人がいますが、これは考え物です。入れ歯は人工物ですから、完全に元の歯と同じになるというわけにはいきません。慣れる努力をし、あたるところや痛いところがあれば、医師に相談して、少しずつ改良する必要もあります。すぐに医師を変えてしまうと、そうした細かい調整ができなくなります。

 ある程度入れ歯と付き合っていれば、口の中にもなじんできますし、だめな部分については、医師との話し合いも生まれるのです。自分の前の歯に一歩でも近づけるために、医師と相談しながらいい入れ歯を作るという発想が必要です。
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