口臭の原因:あるある健康大百科「歯の健康編」

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口臭の原因

口臭と歯周病状

 口がくさいと他人に不快な思いをさせるため、対人関係が円滑にいかなくなる大きな原因となります。口臭というのは、自分ではなかなか気づかないものです。それは嗅覚が、すぐに同じにおいに慣れて麻痺してしまうからで、他人のにおいは大変気になるのに、自分のにおいは気にならないのです。知らず知らずのうちに、口臭が他人とのコミュニケーションを阻害している可能性があります。

 口臭は、歯周病が原因となることがあります。歯周病は、歯が抜けるだけではなく、友達や仕事相手まで抜け落ちてしまう病気なのです。
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年齢による口臭の変化

 赤ちゃんや幼い子どもの吐く息は、甘くやわらかいにおいがします。それが思春期のころになると、息のにおいや体臭が変化します。ホルモンの分泌が盛んになり、やや刺激臭を発するようになるのです。

 しかし、不快と感じられるほどではありません。中年になると、口臭がやや気になるようになります。口の中を清潔にしている人でも、多少の不快なにおいは避けられないようです。それでも、清潔にしていれば、人とのコミュニケーションが悪くなるほど強いにおいではありません。老年になると、新陳代謝が衰え、唾液の分泌が少なくなるために、口中の自浄作用が低下し、口臭の不快度が高くなります。
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生理的口臭

 一生のうちだけではなく、一日のうちにも口のにおいは変わります。睡眠中は唾液の分泌が低下するため、朝起きた時は口臭が強くなります。おなかがすいている時間も、口臭がします。これは、十二指腸に注がれるはずの膵液が、空腹時には胃の中へ流れて臭気を発するからと考えられています。空腹時の口臭は、小さなパンを一口食べるだけで、簡単に解消します。

 緊張したときにも口臭がします。副交感神経の働きの高まりによる、唾液の分泌の低下が原因です。緊張した時は、少し水をのむことです。口臭にとっても、緊張を解きほぐす意味でも役にたちます。

 このように、体の働きが原因で口がにおう、生理的な口臭は誰にでもあるもので、また、それほどきついにおいではありませんから、あまり気にする必要はありません。
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食べ物による口臭

 ニンニク、ニラ、ネギなどを食べた後、しばらく口臭がすることがあるのは、どなたでも経験のあることと思います。におう原因は二つあって、一つは食べたものが口の中に残っていてにおう場合と、もう一つは消化吸収される過程で血液を介して、においの素が吐く息に出て行く場合です。

 前者の場合はごく一時的なにおいで、食べた後にお茶や水を飲んだり、うがいやブラッシングをすることでほとんど解消します。公社の場合は、においの物質が血液の中に入り込んでいるわけですから、しばらくにおいます。特にニンニクは、24時間程度においが残ります。
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呼吸器系の口臭と消火器系の口臭

 病気が原因で口臭のある場合、その原因の80%以上が口の中の病気です。口以外では、呼吸器や消火器などの全身性の病気が口臭の原因となります。

 原因が口の中にあるのか、全身の病気にあるのか、その見分け方は意外と簡単です。口をしっかり閉じて、鼻から息を出してみてください。こうすると呼気は、肺から鼻を通って排出されるので、口の中の空気は混じりません。もし鼻からの呼気に悪臭があれば、全身性の疾患を疑う必要があります。また、鼻をつまんで口を閉じ、ちょっと間をおいてから、鼻をつまんだまま口を開いて、静かに息を吐いてみます。これで悪臭があれば、原因は口の中にあるのです。
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器官系口臭の原因

 口の中に口臭の原因がある場合は、虫歯や歯周病がその原因の大半を占めます。ブラッシングや、医師の治療を受けて、その改善に努めるようにしましょう。

 全身性の病気が口臭の原因にある場合は、副鼻腔炎(蓄膿症)など、鼻の病気、気管支拡張症、肺膿瘍、肺壊疽、肺ガンなど、肺の病気、胃潰瘍、胃がん、食道狭窄、食道憩室など、消火器の病気の疑いがあります。耳鼻科や内科医など、専門医に一日も早く相談してください。
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自臭症

 口臭を気にして歯科を訪れる患者さんのなかには、口臭の原因となるものが見当たらない人がいるそうです。口臭の素となる物質を検出する口臭測定器で計ってみても、何の問題もありません。このように、実際はにおわないのに、自分の口がくさいと思い込んでいる場合を、"自臭症"といいます。

 自臭症の方は、性格的には几帳面で気のやさしい人が多いようです。治療は時間をかけてのカウンセリングになります。こうした患者さんには、最初から「あなたの口はくさくありませんよ」といっても、なかなか納得してくれません。本当はくさくなくても、「多少においがありますね」と言って、カウンセリングを進めるに従って、「だんだんにおいが弱くなってきましたよ」と言うと治っていくものです。
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