ダイエットグッズのウソ・ホント:あるある健康大百科「ダイエット編」

« ダイエット食品の共通点 | あるある健康大百科「ダイエット編」トップページ | ラズベリーケトンについて »

ダイエットグッズのウソ・ホント

楽してやせるグッズの落とし穴

 世の中には,あまりにも簡単に「飲めばやせる」「貼れば(塗れば)やせる」などといった,楽してやせられるダイエット関連のグッズ(製品)が本当に存在する,と信じて疑わない人々もいるようです。それを信じてしまう人々が悪いわけではなく,そこにはダイエット願望を巧みに見据えたテクニックがあるのです。

 結果的に購入目的である「やせる」ことができる人もいれば,セールスポイントの効果もないままムダな買い物をしてしまったという人もいるわけで,どちらにしても,ダイエットを願う以上は,ラクにやせられるその裏側の心理的トリックも知っておくことは決して損にはなりません。

 例えば,数年前「グレープフルーツの香りをかげばやせる」とか「グレープフルーツを食べればやせる」というまことしやかな話が女性誌を中心に広がり,多くの女性たちがそれを信じていました。もとはと言えば「グレープフルーツの香りが交感神経を刺激し,脂肪の分解を促進するある種のタンパク質を増やす働きがある」という研究報告に端を発しているのです。

 それが,いつのまにやら「グレープフルーツの香りに脂肪の分解促進効果があり」やがては「グレープフルーツの香りをかげばやせる」というふうに情報がすり替わり飛躍していったのです。
▲先頭へ戻る

体験談に潜む盲点

 体験談は決して科学的根拠に基づくものではなくてもいいという盲点が存在します。つまり,再現性はなくても,「私には効果があったけど,あなたに効き目があるかどうかは試してみないとわからないから,やってみたらどうですか」というのが体験談なのです。

 最近の傾向として,これから発売しようとしている新商品に関連しているような科学実験の結果を,先に学会などで発表するマーケティング戦略が採られています。これは商品そのものについての科学実験ではないのが特徴です。

 例えば,「グレープフルーツの香りをかげばやせる」という情報にしても,結論から言えば,これは単に脂肪燃焼作用をもつたんぱく質(UCP)が活性化したというだけの話で,実際にグレープフルーツやコショウの香りをかげば“やせる”効果が誰にでもある,ということは全く次元の違う話です。

 ところが学会発表後,某会社はすぐにグレープフルーツの香りがするクリームをダイエット志願者向けに発売し,売上げを伸ばしました。クリームを使用すれば誰にでも効果がある,つまり使用効果の再現性があるのならばどこにも問題はないのですが,そうではありません。

 もしグレープフルーツの香りでやせるのなら,グレープフルーツ農園で,毎日イヤというほどグレープフルーツの香りをかいでいる農夫や集荷場や加工工場の従業員は,はたしてみなやせているでしょうか。また,ラズベリーの成分には脂肪分解を促進する作用が細胞レベルであることがグレープフルーツのにおい効果と時同じくして学会で発表されました。

 ところが紛らわしいことに,これらの科学的な実験と,その成分を入れたダイエット商品に関する臨床試験のデータとして「多くの人がその成分を含んだ食品でやせた」という体験談を同時に発表したのです。
▲先頭へ戻る

「ラクやせ」グッズのプラスの一面

 ラクやせグッズには,それを「使う/取り入れよう」とする人のダイエットを生理的な面からではなく,心理的な面からサポートしてくれるプラスの一面もあります。

 例えば,毎日身体に塗るラクやせクリームは,今自分がダイエット中であることを忘れないようにする効果があります。また,気になる部分を毎日意識的に見たり触ったりすることで「やせるぞ」という意識を強める働きもあります。実際,ファッションモデルなどがスタイルを維持するためには,食事や運動に気を使う一方で,マッサージや体操などボディメンテナンスを欠かせません。

 美しいスタイルを維持する意識が高いからそうするのか,そうすることで美しいスタイルへの意識を高めているのかはそれぞれでしょうが,人間の活動とは「やろう」という意識の後についてくるものです。決して意識・意欲を高める活動を侮るべきではありません。だからこそラクやせグッズで楽してやせたいと願うより,やせてしまえばこれほどラクなことはない,これこそダイエットなのかもしれません。
▲先頭へ戻る

« ダイエット食品の共通点 | あるある健康大百科「ダイエット編」トップページ | ラズベリーケトンについて »